元フランス代表MFフランク・リベリーの引退発表に際し、古巣バイエルンの関係者がコメントを寄せた。21日に同クラブの公式サイトが伝えた。

 リベリーは2007年夏から2019年夏にかけてバイエルンに在籍。公式戦通算425試合に出場し、124ゴール182アシストを記録した。9度のブンデスリーガ優勝や2012-13シーズンのチャンピオンズリーグ優勝などに貢献し、2013年には欧州サッカー連盟UEFA)の年間最優秀選手賞を受賞した。

 現在バイエルンの最高経営責任者(CEO)を務める元ドイツ代表GKオリヴァーカーン氏は、2008年夏に自身が引退するまでともにプレーしたリベリーについて、次のようにコメントしている。

サッカー界で最も素晴らしいキャリアの一つが終わりを迎えた。私は彼と一緒にプレーする機会に恵まれ、彼がピッチの反対側で私たちのファンを興奮させたことを、自分のゴールからはっきり見ることができた。フランクはピッチ上の“わんぱく小僧”だった。特別な存在で、技巧の象徴的存在だった。バイエルンは彼を10年以上擁し、彼とともに最高のタイトルを勝ち取ったことを誇りに思う」

 また、ウリ・へーネス名誉会長は、「フランク・リベリーはFCバイエルン史上最も偉大な選手の一人である。ピッチ上での彼の堂々とした態度は、常にファンから愛されてきた。彼がFCバイエルンミュンヘンを居心地よく感じていることは、彼のプレーからいつも伝わってきた。私はフランクを偉大な選手、そして信頼できる友人として知ることができた。よくやった、そしてありがとう、フランク!」と、労いの言葉をかけた。

 ハサン・サリハミジッチSD(スポーツディレクター)は、「2007年にフランクと契約したことは、FCバイエルンが常にヨーロッパで最高のクラブとなるための礎石となった。フランクはボールの“ヴィルトゥオーソ”(達人)であり、偉大なファイターであり、抜け目なく、常にピッチで全力を尽くし、我々のクラブのためにすべてを捧げてくれた。彼はFCバイエルンで勝ち取るべきものはすべて勝ち取った。FCバイエルンは彼にとって常にホームである」とコメントし、将来的な帰還を歓迎している。

現役引退を発表したリベリー [写真]=Getty Images