タモリ・森田一義

22日に放送された『ブラタモリ』(NHK)では、前回に引き続きタモリ一行が長崎県の対馬を訪問。そんな今回は、朝鮮との国交回復を目指す宗氏たちの大胆な作戦を知ったタモリが、その大胆さに驚いた。


■対馬に絶体絶命のピンチが

前回同様に「日本史最前線! 国境の島が果たした役割とは?」というテーマの今回は、古くから「国境の島」である対馬が、日本の歴史にとってどんな役割を果たしたのかを解き明かすことに。

そうしたなかでは、安土桃山時代豊臣秀吉が明(中国)の征服をもくろみ、2度にわたって日本の軍勢が朝鮮へ攻め込んだ「朝鮮出兵」以降、朝鮮との国交が断絶されたことが明らかに。さらにその当時は、朝鮮との交易で生計を立てていた対馬の人々が絶体絶命の大ピンチを迎えたそう。


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■「何とかうやむやにできないか」

なお、このとき対馬を治めていた宗義智という人物は、国交回復を目指し、日本の窓口として朝鮮との交渉を重ねていた。だが朝鮮側は「国書を日本から先に送ること」を国交回復の条件として出してきたそうで、これは日本が自らの非を認めたことを意味する。

そして、秀吉の後に天下をとった徳川家康はこれに応じなかったとのこと。一方、これを聞いていたタモリは笑いながら「『何とかうやむやにできないか』というようなことを考えますわね、私だったらね」と話し、宗義智の気持ちを考える。

■国書を自分たちで…?

すると案内人は、対馬に攻め入ったモンゴル軍と戦った武将・宗資国の子孫たちで、朝鮮との外交や交易を盛んにし600年対馬を治める存在となった宗氏が、日本側の国書を勝手に自分たちで作ってしまったことを明かした。

対するタモリは、この宗氏の作戦に「なるほどね!」と衝撃を受け、笑いながら「大胆だね~!」とびっくりする。


■幕府にバレるも…

また、アシスタントの野口葵衣アナウンサーが「家康に内緒でっていうことですか?」と尋ねると、案内人は「はい、そうです」と即答。するとタモリは「公文書偽造ってやつですね」と言い放ち、野口アナを笑わせた。

その後、宗氏は朝鮮側の国書も書き換えたそうだが、この偽造は対馬藩の家老が幕府に訴えたことでバレてしまう。しかし、宗氏には「おとがめなし」という判決が下ったそうで、この展開にタモリは「重要なんだな宗氏…幕府にとって…」と驚いた。

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(文/Sirabee 編集部・綿 つゆ子

タモリ、朝鮮と国交回復を目指す宗氏の“作戦”に驚き 「大胆だね~!」