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寒冷前線が北陸地方を通過しています。今夜遅くまでは局地的な強い雨や落雷・竜巻などの激しい突風・ひょう等に注意して下さい。また、新潟県では既に雨量が多くなっている所があります。土砂災害にも注意が必要です。さらに、25日(火)は、一段と強い寒気が入り、再び落雷・竜巻などの激しい突風など、シビアな現象の発生するおそれがあります。

寒冷前線が通過 新潟では既に雨量が多くなっている所も 土砂災害や落雷などシビアな現象に注意

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寒冷前線が北陸地方を南下しています。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、上空には寒気が流れ込んでいます。このため、大気の状態が不安定になり、局地的に発達した雨雲が発生しています。
新潟では昨夜から今朝にかけて、中越を中心に発達した雨雲がかかり、局地的に1時間に30mm以上の激しい雨の降った所があります。また、新潟県三条市の笠堀(国土交通省の雨量計)では、きょう14時までの24時間雨量が112mmとなっています。
また、石川県金沢市では竜巻と見られる突風が発生しました。

このあとは、今夜にかけて寒冷前線が北陸地方を通過するでしょう。北陸地方では夜のはじめ頃にかけて大気の不安定な状態が続き、前線通過時を中心に局地的に1時間に20mm以上の強い雨の降る所がありそうです。落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意してください。また、ひょうの降るおそれもありますので、農作物等の管理にも注意してください。新潟の中越では今夜遅くにかけて土砂災害にも注意が必要です。

24日(月)は白山で初冠雪の可能性

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今夜には、上空3000m付近でマイナス3度以下の寒気が流れ込むでしょう。北アルプスや白山の山頂付近では雪となるでしょう。翌日24日(月)は、25日(火)に近づく気圧の谷の前面に入るため、一時的に天気が回復する可能性があります。

立山では既に10月6日に初冠雪を観測しましたが、白山の初冠雪の便りはまだ届いていません。今夜の降雪量や24日(月)の天気の回復具合によっては、白山の初冠雪の発表があるかもしれません。

25日(火)は一段と強い寒気が南下 再び大気の状態が不安定に

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25日(火)は、北陸付近の上空5500m付近にはマイナス27度以下の寒気が流れ込み、再び大気の状態が不安定になるでしょう。北陸地方は断続的に雨が降り、局地的に雨雲が発達して雷を伴うおそれがあります。

現段階の予想では、気圧の谷が山陰から近畿北部を南下し、北陸地方では福井や石川を中心に発達した雨雲がかかる予想になっていますが、大気の状態が不安定なため、富山や新潟でも沿岸部を中心に局地的に発達した雨雲が発生するおそれがあります。

急な強い雨や落雷・竜巻などの激しい突風に注意して下さい。また、ひょうの降るおそれがありますので、農作物の管理には注意が必要です。

石川県金沢市で竜巻と見られる突風発生 25日(火)も竜巻の発生しやすい状況

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きょう昼過ぎに石川県金沢市で竜巻と見られる激しい突風が発生し、目撃情報もありました。このあと、きょうの夜のはじめ頃までは大気の状態が不安定なため、竜巻などの激しい突風に注意が必要です。

また、25日(火)は、きょうより強い寒気が南下するため、再び竜巻の発生しやすい気象条件となるおそれがあります。

この時期は海面水温がまだ高いため、上空に寒気が流れ込むと地上付近と上空の温度差が大きくなり、大気の状態が不安定になりやすくなります。これから12月にかけては竜巻の発生しやすい時期となりますので、注意が必要です。

※23日15時30分に記事の一部を修正しました。

北陸 25日(火)まで大気の状態不安定 落雷・竜巻・ひょうなどシビア現象に注意