日本初の女子プロサッカーリーグYogibo WEリーグ」2年目のシーズンが幕を開け、初代チャンピオンとして2連覇に挑むINAC神戸レオネッサは、ホームで大宮アルディージャVENTUSと対戦した。

 I神戸は、現役時代、ヴィッセル神戸で長く活躍した朴康造氏を新監督に指名。昨シーズンは20試合中13試合で無失点を達成する堅守を武器に頂点に立ったが、今シーズンは「魅力的な攻撃サッカーをお見せしたい(朴監督)」とスタイル転換を図りながら連覇を目指すことになる。

 試合は序盤から朴監督の言葉どおり、前がかりのI神戸が大宮Vを押し込んでいく。立ち上がりに成宮唯が立て続けにシュートを放つなど、大宮Vを自陣に釘付けにする。35分には水野蕗奈の上げたクロスに田中美南が頭で合わせて先制に成功した。

 大宮Vは後半スタートから仲田歩夢、井上綾香を投入し反撃に出る。63分にはその仲田がボレーを放ち惜しいシーンを作るが、次にネットを揺らしたのは、またもI神戸だった。80分、右サイドから守屋都弥がクロス。ニアで成宮が頭ですらし、ファーサイドで田中が押し込んだ。試合はそのまま2-0でタイムアップ。チャンピオンのI神戸が好スタートを切った。

 試合後、ヒロインインタビューに応じた田中は、2ゴールに満足感を示しつつも、「正直、課題も残った試合だったので、次に生かしていきたい。チャンスを逃した場面もあったし、決め切らないと得点王にもなれない」と、勝って兜の緒を締めていた。

【スコア】
INAC神戸レオネッサ 2-0 大宮アルディージャVENTUS

【得点者】
1-0 35分 田中美南(INAC神戸レオネッサ)
2-0 80分 田中美南(INAC神戸レオネッサ)

田中は開幕ゴールを決め、チームを勝利に導いた[写真]=Photoraid