23日、2022-23 Yogibo WEリーグ開幕節の三菱重工浦和レッズレディースvsAC長野パルセイロ・レディースが埼玉スタジアム2002で行われ、3-2でホームの浦和が勝利を収めた。

初代女王を目指すも昨季は2位に終わった浦和は、前哨戦ともいえるWEリーグカップで3点のビハインドを跳ね返して栄冠を手にした。リーグ開幕戦では柴田華絵、塩越柚歩、猶本光のトライアングルが中盤を形成し、昨季得点王の菅澤優衣香が最前線に君臨した。

一方、田代久美子監督を新指揮官に迎えた長野は[4-4-2]を採用。負傷から復帰するも、カップ戦では出番のなかった三谷沙也加を古巣との対戦で左サイドハーフに起用した。

カップ戦での対戦は2-2。成績も互いに3勝2分けの五分であった両者の一戦は、序盤から試合が動く展開に。早々の5分、浦和は相手のスローインをカットし、連続した細かいパスで中盤を打開すると、塩越柚歩がボックス内まで持ち運び、カットインからの左足で左下隅へ流し込む丁寧なシュートを決めた。

先手を取ったホームチームはさらに畳みかけると、11分にも相手のスローインを高い位置からはめ込んで奪い切り、猶本光がシュート。ブロックされたこぼれ球争いを、ボックス左で制した清家貴子が右隅へ蹴り込んでリードを広げる。

面を食らった立ち上がりとなった長野も16分、中盤での競り合いから浦和DF石川璃音のバックパスが短くなったのを見逃さず、川船暁海が相手GKより先に触り、ゴールへと流し込んで1点を返す。

2-1で迎えた後半早々は浦和が押し込む時間が続く。ただ、CKから高橋はなや石川がヘディングで狙うも、GK伊藤有里彩が好セーブを披露。65分には菅澤が収めて猶本が右足で狙ったが、ここもGKの正面を突いた。

長野は70分に3枚替えを行ない、前線をフレッシュなメンバーに変更。最前線からのプレッシング強度を上げ、コンパクトな守備陣形を保ちながら浦和のパスコースを遮断し、膠着状態へと持ち込んだ。

それでも、再びスコアを動かしたのは浦和だった。84分、右サイド深い位置でのスローインを得ると、栗島朱里のスローインをボックス右で受けた島田芽依が、相手を背負った状態から反転して左足を一閃。強烈な一撃を突き刺し、リードを広げた。

だが、長野もその3分後、最終ラインでパスコースを探す高橋から稲村雪乃がボールを奪い、そのまま持ち込んで左足のフィニッシュを決めて再び1点差とする。

序盤・終盤にゲームが動いた一戦は、そのまま浦和が逃げ切って3-2で勝利。女王奪還に向け、白星スタートを切っている。

三菱重工浦和レッズレディース 3-2 AC長野パルセイロ・レディース

【浦和L】
塩越柚歩(前5)
清家貴子(前11)
島田芽依(後39)
【AC長野】
川船暁海(前16)
稲村雪乃(後42)

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