プレミアリーグ第13節、サウサンプトンvsアーセナルが23日にセント・メリーズ・スタジアムで行われ、1-1のドローに終わった。なお、アーセナルのDF冨安健洋はフル出場した。

首位のアーセナルは前節、リーズ相手に大苦戦を強いられたが、サカのゴールを守り切って1-0の勝利。ミッドウィーク開催となったヨーロッパリーグ(EL)の延期分PSV戦では再び内容には課題を残したものの、冨安のアシストからジャカが奪ったゴールによって公式戦3試合連続で1-0の勝利を手にした。

前節、6試合ぶりに勝利を挙げた14位のセインツを相手に公式戦9連勝を狙ったアルテタのチームは、そのPSV戦から先発6人を変更。守護神ラムズデールやサリバ、トーマス、ウーデゴールら主力が復帰し、冨安はリーズ戦同様に左サイドバックでのプレーとなった。

[4-4-2]で臨んだホームチームに対して、アーセナルは立ち上がりからボールを握って押し込んでいく。両ウイングの質的優位を生かして攻め手を見いだすと、7分にはボックス左でガブリエウ・ジェズスが競ったこぼれ球に反応したジャカが強烈な左足のシュートを放つが、これはGKの好守に遭う。

以降もサウサンプトンの守備陣に的を絞らせない連続性のある仕掛けを見せるアウェイチームは11分、右サイドでサカのヒールパスに反応したホワイトが右サイド深くで丁寧な折り返しを入れると、後方からタイミング良く走り込んできたジャカが効き足とは逆の右足の見事なハーフボレーシュートをゴール右隅へ突き刺した。

直近のPSV戦と似たような形からのジャカの公式戦2試合連続ゴールで幸先よく先制に成功したアーセナルは、これで落ち着くことなく畳みかける攻めで追加点を目指す。25分にはトーマスのパスカットからボックス左に走り込むジェズスに決定機も、シュートは左のサイドネットを叩く。

前半半ばを過ぎると、サウサンプトンが徐々に押し返していき試合は拮抗した展開に。流れの中では決定機に至らないホームチームだが、連続で得たセットプレーから名手ウォード=プラウズが際どいクロスを再三のゴール前に送り届ける。しかし、アーセナル守備陣が冷静に撥ね返していく。

前半終盤にかけては再びアーセナルがペースを握って押し込む形を作り出すと、44分にはボックス内でのウーデゴールとの連携からジェズスに決定機が訪れるが、ゴール至近距離から放った右足のボレーシュートはややコースが甘くGKバズヌの好守に阻まれた。

追加点こそ奪えなかったものの、良い形で試合を折り返しアーセナル。ここ数試合では後半の戦いに課題を残す中、この試合でもギアを上げたサウサンプトンの攻勢を受ける形に。ただ、相手のロングスローやセットプレーを冷静に撥ね返してリードを維持する。59分には中盤でのボール奪取からウーデゴールのスルーパスにジェズスが抜け出すが、ボックス内に持ち込んで放ったシュートは決死の戻りを見せた相手DFのブロックに阻まれる。

以降は膠着状態がしばらく続いた中、サウサンプトンが見事な崩しで同点に追いつく。65分、カウンターから右サイドでパスを受けたエル・ユヌシがDF冨安とのマッチアップで果敢に仕掛けると、縦を切られた中でカットインから速いタイミングでショートスルーパスを供給。これにダイアゴナルランで反応したスチュアート・アームストロングが冨安の背後を取ってGKの寸前で右足のシュートを左隅に流し込んだ。

追いついて勢いにのるホームチームは、直後の70分にも波状攻撃からボックス内のアリボが決定的な枠内シュートを放つが、これはGKラムズデールの好守に阻まれる。

何とか逆転ゴールを免れたが流れが悪いアーセナルは、72分にホワイトとマルティネッリを下げてティアニー、エンケティアを同時投入。この交代で冨安は右サイドバックに配置を変える。80分にはそのティアニーがボックス左に抜け出してマイナスに折り返したボールをウーデゴールが左足でゴールネットへ突き刺すが、ここはティアニーの折り返しの時点でゴールラインを割っていたとの判定でゴールは認められない。

その後、サウサンプトンも古巣対戦のウォルコットやアダムス、エドジーと前線の選手を入れ替えてパワーを出していくと、試合はどちらにも勝ち点3のチャンスがある一進一退の攻防に。だが、互いに消耗色濃く細かいミスが目立って決定機まで持ち込めないままタイムアップを迎えることになった。

この結果、格下サウサンプトン相手に逃げ切り失敗のアーセナルは今季初のドローゲームで公式戦連勝が「8」でストップした。

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