小学館「JS研究所」は、女子小学生の“リアル”に迫るアンケート調査を行い、秋のトレンド調査「遠足・校外学習」「ハロウィン」に関する結果を公表した。

「JS研究所」は、小学1・2・3年生の女子向け雑誌「ぷっちぐみ」、少女まんが誌「ちゃお」を発行する小学館が、両誌の定期アンケート結果を共同活用しながら、今の女子小学生(JS)の“リアルな本音”に迫るために発足したもの。

今回の調査では、まず、「今年は遠足や校外学習がある?」と質問。これに「ぷっちぐみ」読者の約6割、「ちゃお」読者の約8割が「ある」と回答した。近年は新型コロナウイルス感染症の影響で遠足・校外学習が中止となることも多かったが、今回の調査では行動制限の緩和に伴い、遠足・校外学習実施が多数派となった。

行き先では、「ぷっちぐみ」読者は公園が圧倒的に多く、3割以上を占める結果に。「ちゃお」読者でも公園が20%で1位となる一方、体験施設や山、工場見学などに行くJSもそれぞれ1割以上いた。

次に、「遠足に持っていきたいお菓子」を選んでもらったところ、「ぷっちぐみ」「ちゃお」読者いずれも「グミ」が他を引き離して1位に。特に「ぷっちぐみ」読者は半数がグミを選択していた。続いて低学年では「ラムネ」、高学年では「ハイチュウ」と、気軽に食べられるお菓子が上位にランクインしている。

この結果に、「ぷっちぐみ」編集部は「『ぷっちぐみ』読者は、グミ大好き世代! 普段の生活で好きなお菓子No.1は、ポテトチップス(2位にグミ)ですが、遠足に持って行くには食べやすく、みんなに分ける事もできるグミが人気のようです。また、じゃがりこは、外での食べやすさ、フレーバーの多彩さで、3位に入っています。6位以下では、キャンディポッキー、そしてうまい棒もランクインしています。また、男梅も隠れた人気があるようです」とコメント。

また、「ちゃお」編集部も「小学校高学年の『ちゃお』世代にもグミは大人気! YouTubeやTikTokで話題になった地球グミや目玉グミなど、見た目も面白くて可愛いグミはずっと品薄状態でした。モールなどに入っているファンシーショップでも店頭に大人には見慣れない韓国や海外発のカラフルなグミがたくさん並んでいます。動画で話題になったお菓子を手に入れて友だちとコミュニケーションするツールになっているように感じます」と分析している。

次に、もうすぐやってくる「ハロウィン」についても質問。ハロウィンの昨年の過ごし方と今年の予定を尋ねたところ、「ぷっちぐみ」読者は「衣装を買って仮装」「(興味はあるが)参加しない」の上位順は変わらず、過ごし方に大きな変化は見られなかった。

一方、「ちゃお」読者は、昨年最も多かった「(興味はあるが)参加しない」が減り、「友だち同士で集まる」が10ポイント以上増加しトップに。昨年はコロナ禍もあり、イベント参加を控える動きが見られたが、今年は行動制限緩和の影響もあってか、友だち同士でハロウィンを楽しもうと計画するJSが増加していると考えられる。

また、「ハロウィンに仮装するとしたら、何の仮装をしたい?」と尋ねたところ、1位は「ぷっちぐみ」「ちゃお」読者ともに「魔女」で、いずれも2位に15ポイント以上の差をつける結果に。2位には「猫」が続き、ハロウィンシンボルのなかでもかわいくなれる仮装が人気を集めた。

この結果について、「ぷっちぐみ」編集部は「『ぷっちぐみ』読者は仮装が大好き。みんながあこがれる仮装の圧倒的人気は『魔女』。ここ数年不動の1位です。アンケートでは小学2年生の層がトップでした。また、3位の『お姫さま』は、1年生以下のちょっと下の世代が、着たい衣裳としても人気があるようです。4位以下では、すみっコぐらしポケットモンスターアーニャスパイファミリー)などのキャラクター仮装になりたい子もいました」とコメント。

「ちゃお」編集部も「コロナでなかなか対面イベントができなかったJSですが、本当はお友だちを家に呼んでスイーツを作ったり、小さなパーティーをして遊ぶのが大好き。ハロウィンはバレンタインと並んでJSがパーティ遊びができる大切なイベントになっています。幼稚園や低学年に比べると仮装をする子は少ないですが、ハロウィンらしいお化けカボチャのスイーツレシピは『ちゃお』誌面でも鉄板の人気企画です」とコメントしている。