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 文字列を入力すると、それにマッチした画像を自動生成してくれるAIジェネレーターの進歩は目覚しい。芸術的表現の究極の自由に向けて新しい道を切り開いているといっていいだろう。

 だがまだまだ完璧ではないようで、逆にそれがいい味出しているとも言えるのだが、時に「どうしてこうなった?」と言うような迷作を送り込んでくる。

 人間を混乱させるためにワザとやってるとしたら侮れないわけだけど、実際にはまだ学習が追い付いていないようだ。

 ここでは2022年8月に無償公開された、「Stable Diffusion」という画像合成AIジェネレーターが生み出した作品を見ていこう。

【画像】 Stable Diffusionが迷走した生成画像

 Stable Diffusionソースコードが公開されているため、生成する画像を人為的に制限していないその為、複数のGUIアプリが開発されるなど非常に活発なコミュニティが生まれている。

  批評家は、このモデルがディープフェイクの作成に使用できると述べ、AI倫理に関する懸念を示しているが、まだ当分大丈夫かもしれない。

 アメリカの技術者Andy Baio」が共有した生成画像は、Stable Diffusionがまだ完全なものではなく、安定していないことを証明しているようだ。

 目や腕の位置がずれていたり、AIにインスパイアされた悪夢の動物クリーチャーなど、ある意味前衛的で、アーティスティックであるかもしれないが、非現実感が押し寄せているよ。

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Stable Diffusionの問題点

 手や足の画像を生成する場合、Stable Diffusionは明らかに問題を抱えている。

 他の画像では、ある物体がどこから始まって、どこから終わるのか、アルゴリズムが把握できていないことがわかる。

 非現実感はあるものの、だからといって優れていないわけではない。その描写はフォトリアリスティックであり、アートの観点から見れば凄い作品となっている。

 まあでも、これらの例でわかるように、現在の状況を考えると、AIジェネレータが本当に世界を席巻するまでにはまだ時間がかかりそうだ。

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 そうなるまで、我々はAIの生み出したクリーチャーを笑って受け入れればいいんだと思う。ある時点を境に、笑っていられなくなる事態が起きるまでは。

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References:We're Cry-Laughing at These "Spectacular Failures" of AI Generated Art / written by parumo

 
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