ドルトムントに所属するコートジボワール代表FWセバスティアン・ハラーが、古巣アヤックスでトレーニングを再開したようだ。26日、ドイツメディア『スカイスポーツ』がなど伝えた。

 現在28歳のハラーは、2021年1月から2022年夏にかけてアヤックスプレー。公式戦通算66試合の出場で47ゴールを記録し、今年7月6日に最大3450万ユーロ(約51億円)の移籍金でドルトムントに加入した。しかし、同月18日に悪性の精巣腫瘍が判明。同月末に手術を受け、現在も化学療法を続けている。

 ドルトムントの試合観戦に訪れ、17日に行われたバロンドールの授賞式にも出席するなど、ここまでの経過は順調な模様。今月10日に掲載された欧州サッカー連盟UEFA)のインタビューのなかでは、復帰の時期は未定としつつ、「幸運にも体調は良好だ。精神的にも肉体的にも元気で、この病気と闘うにはもちろん役に立っている。運良く手術が必要なければ、あっという間に終わる可能性もある」と、ポジティブな見方を示していた。

 そして、ハラーは復帰に向け、古巣アヤックスでトレーニングを再開しているようだ。アヤックスを率いるアルフレト・スフリューデル監督は、「彼は私たちに、『ここ(アムステルダム)でリハビリしているから、ここの練習に来てもいいか』と聞いてきてくれた。彼がしばらく練習場にいられることは、もちろん素晴らしいことだ」と、ハラーが同クラブで練習に復帰していることを認めた。

精巣がんの治療を受けているハラー [写真]=Getty Images