「何あれ?ニンテンドー)スイッチのパクリ?」

 これは当時帰宅のために電車に乗っていたという、ツイッターユーザー「大仏KIN」さんの背後から聞こえてきた声。つぶやきに添えられた写真には、かの名機ゲームボーイカラーが写っているではありませんか。そうか……もうゲームボーイカラーも若者には通じなくなって……しまったのか……。

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 ゲームボーイカラーと言えば、1998年任天堂より発売された携帯型ゲーム機。それまで販売していたゲームボーイにカラー液晶を搭載し、赤外線通信機能も追加。さまざまなカラーバリエーションも発売され、携帯ゲーム機市場において大きな人気を博しました。

 その後、後継機となるゲームボーイアドバンスニンテンドーDSが発売され、ライバル的存在であったソニープレイステーションポータブルPSVitaと人気を分ける形で携帯ゲーム機市場は拡大しましたが、スマホゲームの普及により徐々に縮小。現在はニンテンドースイッチのような「据置型」と「携帯型」の機能を併せ持つハードが登場し、かつての名機をプレイする姿は徐々に見られなくなっていきました。

 それゆえに、ゲームボーイカラーは、現代の若者にとって非常に珍しく感じたのでしょう。しかしながら、かつて「ポケットモンスター」を筆頭とした数々の名作オリジナルタイトルを持つハードですから、それを知らない世代が出てきたというのは少し寂しく感じてしまいます。

 かくいう大仏KINさんも、実は「どちらかと言えば(ニンテンドー)DS世代」だそうで、ゲームボーイカラーは実家に帰った際、かつて兄がプレイしていたものを持ち帰ったものとのこと。刺さったままになっていた「ポケットモンスター赤」を見て、シリーズの原点となる初代をプレイしてみたくなったため、以来日々持ち歩いては、隙間時間にゲームを進めているそうです。

 そんな折、背後にいた学生が放った「スイッチのパクリ?」の声。大仏KINさん自身も驚きと共に、「まああの世代だとゲームに詳しくない限り知らないよな……」と時代の移り変わりを感じたとのことです。

 携帯ゲーム機の栄枯盛衰を感じさせる投稿には、なんと8万件を超える「いいね」がつくなど、大きな注目が集まりました。返信欄には「これがスイッチのご先祖様です」「17だけどゲームボーイカラー知ってますよ!」といった声のほか、「わたしもクリアパープルの本体持ってました」「ゼルダポケモン……夢中で遊んでたなぁ」と当時を懐かしむ声も。

 時代は変われど、ゲームやハードが色あせない名作である事実は揺るぎません。こうした周囲の目を気にすることなく、大仏KINさんにはポケモン赤を心行くまで楽しんで欲しいですね。

<記事化協力>
大仏KIN☆フォロバするよさん(@Macintosh11111)

(山口弘剛)

ゲームボーイカラーがニンテンドースイッチのパクリ?世代間ギャップに震える