今月19日、警察官2人が外に放置されたスーツケースの中から6匹の子犬を発見したというニュースがアメリカより届いた。直前には外を走り回っていた母犬と子犬の2匹が保護されており、スーツケースの中にいた子犬たちの数匹にノミが寄生していたものの、健康状態は比較的良好だったという。『Tampa Bay Times』などが伝えている。

米フロリダ州タンパのデール・マブリー・ハイウェイ近くで、タンパ警察の警察官2人が母犬と子犬の2匹が走り回っているのを発見した。人通りの多いエリアだったため警察官はすぐに犬を保護し、タンパ・ベイ動物愛護協会(Humane Society of Tampa Bay)に引き渡した。その後、調査のため現場に戻った警察官2人は、犬の親子を見つけた現場近くで複数の犬の鳴き声を耳にした。

鳴き声を頼りに探してみると、貸別荘のすぐ外に放置されていたピンク色のスーツケースの中から聞こえることが判明。しっかりとチャックで閉められていたスーツケースを開けてみると、中から6匹もの子犬が出てきた。警察官らは再び同協会に戻って子犬たちを引き渡し、合計8匹の犬の親子は無事に再会を果たした。

同協会で最高経営責任者(CEO)を務めるシェリー・シルクさん(Sherry Silk)は、「恐ろしいですよ。なぜこんなことをするのか分からないです」と今回の件について怒りをあらわにした。シェリーさんによると子犬たちは生後5週間ほどで、運ばれてきた時は数匹にノミが寄生していたという。また母犬は低体重だったが、母犬と子犬ともに健康状態は比較的良かったことを明かしている。

テリア犬のミックスである母犬は約5歳で“ドーラDora)”という名前が分かったが、子犬たちの名前は分からなかった。そこで同協会のスタッフらは7匹の子犬たちに母親のドーラから頭文字の“D”を取って、“ドーソンDawson)”、“デイジー(Daisy)”、“デイヴィッド(David)”、“ダイアナ(Diana)”、“デーナ(Dana)”、“デラ(Della)”、“ディエゴ(Diego)”と名付けた。

同協会には「子犬を引き取りたい」とすでに電話がかかってきているが、生後8週以降に里親に渡すというルールを設けているため、実際に引き渡すのは1か月ほど先になるそうだ。

このニュースを知った人からは「なぜこんな残酷なことができるの?」「スーツケースに付いた指紋をとって犯人を捕まえてほしい」「怒りが収まらないよ」「子犬たちが無事で良かったけど酷すぎる」「犯人には罰が下ってほしいね」と怒りのコメントが多数あがった。

ちなみに昨年には、道路に置き去りにされた犬が必死に飼い主の車を追いかける様子を捉えた動画がネット上で拡散され、人々の涙を誘っていた。

画像は『FOX 35 Orlando 2022年10月20日付「Puppies rescued after being abandoned inside closed suitcase at Tampa vacation rental」(Credit: Humane Society of Tampa Bay)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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