若きゲーム開発者らが巨大企業に対して新風を巻き起こす姿を描く日曜劇場アトムの童」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系)。

【写真】撮影合間に“ゲーム”をしてくれた山崎賢人&松下洸平

同作は、ゲーム業界を舞台に大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称「インディー」と呼ばれる若き天才ゲーム開発者である主人公・安積那由他(あづみ・なゆた)が、大資本の企業に立ち向かい、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く完全オリジナル作品。ディズニー公式動画配信サービス「Disney+ (ディズニープラス)」にて世界配信もされる。

ジョン・ドゥ”という名前で活動していた那由他を山崎賢人、もう一人の“ジョン・ドゥ”で那由他の良き理解者・菅生隼人(すごう・はやと)を松下洸平が演じている。今回、そんな山崎&松下にインタビューを実施し、作品への思いや撮影エピソードを語ってもらった。

■松下「那由他と賢人くんは似ているよね」

山崎「那由他は自由で子供の心を忘れず、いろんなアイデアを持っている人物。子供の心を忘れない大人ってステキだと思いながら演じています」

松下「那由他と賢人くんは似ているよね。自分でも思わない?」

山崎「思います」

松下「真っすぐでピュアで、すぐに行動するし迷わない。そして自分の使命を信じている…。本当にリンクしている部分が多いと思う」

山崎「洸平くんもしっかりしているところは隼人っぽい」

松下「しっかりしてないんだってば…(笑)。隼人は第2話までミステリアスな雰囲気に見せるために感情を抑えていたのですが、実際は那由他と変わらずアツい心を持っている人物。ゲームが大好きなのも那由他と同じかな。これからどんな人物なのか分かっていくと思うので、注目してください」

■山崎「シリアスなシーンは大変…」

ある事件から別々の道を歩んでいた那由他と隼人だったが、誤解が解け、再びタッグを組むことに。

松下「ドラマの中だけではないけど、やはり1人でできないことをみんなで力を合わせていくのは楽しいし、完成したときに喜びを分かち合うのは最高。やっとバディが組めるのはうれしいです」

山崎「本当に。第1話のようなシリアスなシーンは大変。現場ではリラックスして楽しんでいるのに、撮影になると真面目な顔でにらまなきゃいけなかったりして…」

松下「バチバチだったから。でも10秒も我慢できなかったでしょ」

山崎「あれはムリでした」

松下「すぐ笑ってた(笑)。まぁ現場で真面目な顔なんて見ないから、ある意味新鮮。でもこれからは一緒に何かをしていくシーンが多いので楽しみ。那由他と隼人らみんなが喜ぶ姿を見てもらいたいです」

■山崎「明日から頑張ろうと思えるアツさがあると思います」

幼なじみの那由他と隼人の関係性について、2人でアイデアを出し合いながら作っているという。

山崎「それがオリジナルドラマのいいところで。台本に書かれていない余白みたいなところを話し合って埋めていっています」

松下「いつから一緒だったのかみたいな、細かい設定を決めたりして。それは僕らだけではなく、岸井ゆきのさんが演じる海ちゃんとの関係性も同じで。役の幅みたいなものを自分たちで決められるのはすごく楽しいです。もちろん難しさもあるけど、決まったレールがない楽しさの方が大きいです」

山崎「決まったレールは歩かないってかっこいい!」

松下「そして作ったキャラクターを多くの人に愛してもらい、また会いたいと思ってもらいたいです」

那由他が働くアトム玩具の買収をもくろむ大手企業のSAGAS。隼人がアトム玩具に来たことで、より執着心が強くなっていく。

山崎「どんなことがあってもゲームを愛して諦めず、“ものづくり”を楽しんでいる姿を見ていただきたいです」

松下「アトム玩具の職人たちが、那由他と隼人が作ったゲームを一生懸命プレーしている姿は感動です。何かその姿を見ているだけで胸が熱くなってくるというか…」

山崎「明日から頑張ろうと思えるアツさがこの作品にはあると思います。面白いものを届けたいです」

取材・文=玉置晴子/スタイリスト=伊藤省吾(sitor)(山崎)、丸本達彦(UNFORM)(松下)/ヘア&メーク=倉田明美(THYMON Inc)(山崎)、眞弓秀明(Plug-Link)(松下)

山崎賢人の崎は正しくは「たつさき」

山崎賢人“那由他”と松下洸平“隼人”は再びバディに/撮影=富田一也