ヘンリー王子の自叙伝『SPARE(予備・スペア)』が2023年1月10日に発売されることを受け、その内容の多くが英王室への批判や爆弾発言になるのではと懸念されている。王室伝記作家トム・バウアー氏は「悪意に満ちている」と批判し、チャールズ国王が思い切った行動を取る可能性を示唆した。さらにある関係者は「王室は今から身構えている」と、王室メンバーやスタッフが警戒準備を整えていることを明かした。

ヘンリー王子の自叙伝『SPARE(予備・スペア)』のタイトルは、王子が王位継承者である兄・ウィリアム王子(当時)の陰で育ったことを示唆することから、英王室に衝撃を与えることになった。

さらに懸念されているのは、416ページに及ぶ同著の内容だ。それらはヘンリー王子の子供時代や、メーガン・マークル(当時)と出会った後に経験した王室との亀裂が描かれたと言われている。そのため上級王室メンバーは、今から警戒準備を整えているそうだ。

英メディア『The Mirror』の情報筋によると現在、ヘンリー王子夫妻と王室の関係は“どん底状態”にあるという。チャールズ国王は今年のクリスマスに夫妻をノーフォーク州にあるサンドリンガム・ハウスに招待する予定だが、同著の発売を控えた夫妻はその誘いを断るだろうと明かしている。

また別の王室関係者は「この本により、ヘンリーが望む家族との関係が終わるかもしれない。絶望的に悲しいことだ」と語った。

ヘンリー王子夫妻は2021年にオプラ・ウィンフリーのインタビュー番組に出演し、王室に関する批判をしたことから「宮殿に爆弾を投下した」と激しく非難された。そのため王子の自叙伝の内容が、再びこのような騒ぎになるのではと懸念されている。

前出の人物は「またもやサセックス夫妻の哀れみにより、慌ただしく緊迫した期間になるでしょう。王室は今から身構えています」と述べている。

王室伝記作家のトム・バウアー氏は英メディア『The Sun』のインタビューに応じ、王子の自叙伝出版は「悪意に満ちている」と批判した。

バウアー氏は「この本は本当に成功するか失敗するかです。チャールズ国王は、どんな報復も美しくはないと警告を受けたのでしょう」と述べ、国王がヘンリー王子夫妻にできる唯一の“報復”についてこのように説明した。

「国王が本当にできるのは、孫のアーチーとリリベットに称号を与えないことです。最終的にヘンリーとメーガンの称号も剥奪できるが、それはかなり思い切ったことです。他に何ができるか分かりませんが、その内容が私の想像通り悪いものであれば、ヘンリーとメーガンは完全な悪党になったということです。」

エリザベス女王の崩御後ヘンリー王子夫妻の子供達は新たな称号を得ることができるが、チャールズ国王はいまだ正式な決断を下していない。当時の報道では、国王は王子の自叙伝や今後の夫妻の活動内容により、称号を与えるか否かを決定すると報じられていた

バウアー氏は、王子の自叙伝に対して王室ができる最善のことは「2人と縁を切ることだろう」と加えている。

画像2枚目は『Penguin Random House 2022年10月27日付Twitter「We are excited to announce the remarkably personal」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

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