『PlayStation(プレイステーション)』(以下、PS)が家庭用ゲーム機で競合するMicrosoftの『Xbox』に対して大きな市場シェアを勝ちとっている要因の一つに、ソニー・インタラクティブエンタテインメントSIE)の緻密な価格戦略があると言われている。

(参考:【写真】ラグジュアリーブランドが製作した「純金でできたPS5」

 PSはコンソールが提供する価値に対して、極限まで価格を抑えているのだ。プレイヤーは若者や子供も多いため、そういった層も買える金額かどうかが重要なポイントになる。

 しかし、その市場戦略をかなぐり捨てた対極にあるゲーム機が『SONY PS3 SUPREME』だ。発売時の金額は199,995 ポンド (約3500万円)だったが、その後に価値がどんどん上昇している。ウェブサイト上では価格が公開されていないが史上最高額級だという。

 「待てよ。今の最新モデルはPS5なのに、なぜPS3が……」と思ってしまうが、その仕様たるや「驚愕」の一言。そんじょそこらのPS3とはわけが違う。

 筐体は1,600gの22金を削り出して作られたもの。ディスクトレイ・スロットの両サイドには58個、合計26カラットのダイヤモンドがちりばめられている。金の価値は約1250万円、ダイヤモンドは約3270万円にもなるという。さらに製造台数は、わずか3台で希少価値も加わる。

 市場での価値が比較的安定している金やダイヤモンドを使用しているため、価値が大崩れする心配は少なく、時間の経過とともに価値が高まっていく可能性のほうが大きそうだ。世界経済が下降し投資関係者の顔が真っ青になっている現在、手堅い投資対象と言えるかもしれない。

 英国のStuart HughesとGoldstriker Internationalがプロデュースし、熟練の職人が12週間かけて手作りした、まさに芸術作品だ。楽しみ方は購入者次第ではあるが、月並みにゲームをプレイするというよりは、ガラスケースに入れて展示する方を選びそうだ。むしろ、銀行の金庫で厳重に保護したいくらいかもしれない。

source
https://stuarthughes.com/shop/luxury-gadgets/games-consoles/sony-ps3-supreme/
https://www.slashgear.com/1069359/the-22ct-gold-playstation-3-supreme-is-one-of-the-most-expensive-consoles-ever-made/

(文=@Nagatackle

Stuart Hughesより