乃木坂46久保史緒里が映画初主演を務める「左様なら今晩は」の完成披露上映会11月1日に開催され、萩原利久、高橋名月監督と共に舞台あいさつに登壇。役作りについてや幽霊への思いなどを語った。

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同映画は「サブスク彼女」など、若者を中心に共感を集める人気作を世に生み出している漫画家・山本中学が2019年に「ヤングキング17号(少年画報社)にて連載をスタートした同名漫画が原作。ごく普通のサラリーマン・半澤陽平と、陽平の部屋に突如姿を現した幽霊・愛助(アイスケ)との奇妙な共同生活を描き、ゆがんだ二人のハートフルでちょっぴり切ないラブストーリーが話題を呼び、2020年には単行本も発行された。

■客観的に見ていとおしい幽霊役

原作とは違うオリジナルのキャラクター設定で、“生きている間に恋愛を経験しなかったウブでピュアな幽霊”愛助を演じる久保は、これが映画初出演にして初主演。オファーを受けた時の感想を「映画にすごく興味があったんですけど、なかなか機会がない中で、『主演で映画をやるよ』と言われて。それが幽霊役ということで、どんな作品なんだろうって率直に思いました。でも、本を読んだときに愛らしいというか、客観的に見ていとおしい幽霊だったので、そこを大事にできたらなと思いました」と明かす。

さらに、「幽霊ではあるんですけど、人間対人間らしい会話ができたらなというふうに思っていたので、そういう部分を意識していました」と役作りで意識したことについて語った。

■久保「できることなら出てきてほしくない(笑)」

また今作では自身が幽霊役だったが、もし幽霊と共同生活するなら?という質問に「こんなことを言うのはあれかもしれないんですけど、幽霊系が本当に苦手なんですよ(笑)。できることなら出てきてほしくないってのが一番の願いです(笑)」と告白。

続けて「私が(初めて)出てくるシーンってホラーみたいな感じじゃないですか。完成を見てめっちゃ怖かったんですよ。私が出てくるって分かっているのに本当に怖くて、それくらいダメなんですよ。だけど、一人でご飯を作って一人で食べるというのは寂しいので、誰かのためにご飯を作るっていいなと思うので、幽霊相手にご飯を作り続けたいなと思います」と笑顔を見せた。

それを受け、萩原は「(幽霊側だったら)そんなにありがたいことないですよね。(ご飯を)作ってもらえるなら。でも、ちょっと驚かせてやりたいですよね。(久保が)怖がると分かっていたら驚かしてやりたくなっちゃう。塩の位置を微妙に変えるとか小さいことでも…」とニヤリとすると、久保は「怖っ!」と苦笑いしていた。

なお、映画「左様なら今晩は」は11月11日(金)より全国公開。

◆取材・文・撮影=ブルータス海田

乃木坂46・久保史緒里/※ザテレビジョン撮影