チャンピオンズリーググループB第6節が11月1日に行われ、ポルトポルトガル)とアトレティコ・マドリードスペイン)が対戦した。

 前節終了時点で決勝トーナメントに進出する2クラブが決まっているグループB。クラブ・ブルッヘ(ベルギー)のグループ通過が既に決まった。一方、アトレティコ・マドリードレヴァークーゼンドイツ)はグループ敗退こそ決まっているものの、3位でヨーロッパリーグ(EL)への出場権をかけた最終節となる。

 アトレティコ・マドリードは直近のラ・リーガ第12節カディス戦(●2-3)からスターティングメンバーを4名変更。ジョアンフェリックス、アントワーヌ・グリーズマンらが先発に復帰した。一方、ポルトは直近のプリメイラ・リーガ第11節サンタクララ戦からスタメン3名を入れ替えてこの試合に臨んでいる。

 試合は開始早々に均衡が破れる。5分、右サイドで高い位置を取ったペペーが内側に切り込み、背後のスペースへスルーパス。反応したエヴァニウソンが中央へ折り返すと、最後はメフディ・タレミが無人のゴールへ押し込む。ポルトが先手を取った。

 その後もポルトがチャンスを作り続け、13分にはウェンデルソン・ガレノが決定機を迎えたが、ここはGKヤン・オブラクがゴールを許さない。続く24分には、左サイドのロングボールにガレノが反応し、深い位置に侵入。マイナスへ折り返すと、走り込んできたステファン・ユースタキオが右足で流し込み、ポルトがリードを広げた。前半はこのままポルトの2点リードで終了している。

 後半に入るとアトレティコ・マドリードも徐々にチャンスの数を増やしていく。59分にはジョアンフェリックスがペナルティエリア手前から右足を振り抜くも、シュートはGK正面へ。68分にはボックス手前でロドリゴ・デ・パウルの触ったボールがスペースへ流れると、抜け出したグリーズマンが左足で強烈な一撃を突き刺すも、オフサイドの判定でゴールならず。

 後半アディショナルタイムアトレティコ・マドリードは左コーナーキックがオウンゴールを誘発して1点を返したものの、反撃はここまで。試合はこのままタイムアップを迎え、アトレティコ・マドリードは今季のCLをわずか1勝で終えることとなってしまった。

 裏で行われているレヴァークーゼンとクラブ・ブルージュの一戦はスコアレスドローで終わったため、勝利したポルトは逆転での首位通過が確定した。一方、アトレティコ・マドリードレヴァークーゼンと勝ち点「5」で並んだものの、直接の対戦成績を1分1敗としているため、最下位で今季のCLを終えることが決まっている。

 今後のCLでは、11月7日の12:00(日本時間20:00)に決勝トーナメント・ラウンド16の組み合わせ抽選会が行われる。なお、ラウンド16・ファーストレグは2023年の2月14日、15日、21日、22日に開催される予定だ。

【スコア】
ポルト 2-1 アトレティコ・マドリード

【得点者】
1-0 5分 メフディ・タレミ(ポルト
2-0 24分 ステファン・ユースタキオ(ポルト
2-1 90+5分 イバン・マルカノ(OG/アトレティコ・マドリード

アトレティコはまさかのグループ最下位に [写真]=Getty Images