豆本

ミニチュア好きの間で愛されている、ミニサイズで作られた書籍「豆本」。そんな豆本が独自の変化を遂げたある作品に、いま反響が集まっている。

【話題の投稿】豆本を開くとそこには驚きの世界が…


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■まさに、あの童話のお菓子の家…!

豆本

トリック・オア・トリート お菓子の家です」という書き出しで、開くと立体的なお菓子の家に変身する豆本作品を、動画で投稿したのはクリエイターの北野有里子さん。

一見普通の豆本だが、開くと一気に360度展開され、まるで飛び出す絵本のように立体的なお菓子の家が現れる仕組み。ドーナツやマカロンキャンディー、チョコレート、クッキーなどのイラストがデザインされたお菓子の家は、観るだけでも甘い香りがしてきそうだ。

豆本

家のドアや窓を開くこともでき、家の内装もデザインされている。テーブルや椅子が立体的になった部屋もあるなど、ミニサイズながら、細かい部分まで精巧に作り込まれていて凄い。まさに、”紙”が成せる”神”技と言えるだろう…!


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■「カラフルでポップ」と反響

ネット上では、ミニサイズの豆本ドールハウスの中に、多くのこだわりがギュッと詰まったこの作品に反響が集まっており、「細かく、カラフル・ポップで可愛い」など、感動の声が挙げられている。

27秒間の短い動画でありながら、何度も観たくなるような完成度の高さには、動画を観た誰もが舌を巻くことだろう。

sirabee記者は、そんな話題の作品を制作した投稿者であり、豆本クリエーターとして、様々な作品を制作している北野さんにお話を伺った!

■きっかけは「飛び出す絵本」

豆本

制作者の北野さんが「飛び出すドールハウス豆本」を制作するようになったのは、15〜6年前からのこと。

当時、ポップアップ絵本作家ロバート・サブダの飛び出す絵本が流行っていて、私も作ってみたい!と思ったのがきっかけだという。初めは大きなサイズで作っていたが「とても大変でした。そのため、段々小さなサイズで作るようになっていき、今のスタイルに辿り着いた」と北野さん。小さいのもすごい…!


■何度も試行錯誤して生み出した力作

今回紹介している、ハロウィントリック・オア・トリートにちなんだ「お菓子の家の豆本ドールハウス」は、5年ほど前に制作されたもの。仕事の合間を縫って、2ヶ月ほどで完成させたそうだ。この作品を制作する上で大変だった部分は、特に展開図だという。イメージを想い浮かべては何度も作り直すなど、試行錯誤してこの世界観を作り上げたのだ。

そんな北野さんは、11月19日と20日に東京ビッグサイトで開催されるデザインフェスタにも参加する予定(ブースNo.はE-112)。たくさんの豆本ドールハウスが並ぶ光景は、ミニチュア好きはもちろん、誰もがワクワクするに違いない。精巧かつキュートな豆本ドールハウスの実物を、ぜひ生の目で楽しんでほしい…!

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(取材・文/Sirabee 編集部・黒森ぬぬ

指先サイズの精巧な「豆本」が話題 ページ開くと衝撃の世界が広がっていた…