日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾 in 三重県」を10月22日(土)に開催し、4組10名の親子が参加しました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

  • 【日本さばける塾 in 三重県】イベント概要
・開催概要:”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして
1.アジフライイワシつみれのてりやきを調理
2.6大栄養素と魚の関わりについて講義を受ける
以上を実施しました。
・日程:2022年10月22日(土)10時~14時
・開催場所:三重調理専門学校(津市大谷町240)
・参加人数:4組10名(小学生、中学生と保護者)
・講師:三重調理専門学校副校長 岩本岳・三重調理専門学校講師 大川円
・主催:海と日本プロジェクト in三重県実行委員会、日本さばけるプロジェクト実行委員会
・共催:日本財団 海と日本プロジェクト
・協力団体:三重調理専門学校
  • アジのさばき方とイワシの手開きに挑戦
集まった親子はまずはアジの三枚おろしに挑戦しました。講師は三重調理専門学校の岩本岳先生、まずは買ってきた魚を真水で洗うことから説明します。魚には腸炎ビブリオ菌がついていることがあり、これが食中毒の原因ともなりますが、この腸炎ビブリオ菌は「真水」に弱いという性質も持っているので、水道水で洗うことが大事だそうです。さばき方は「ぜいご」と呼ばれる固いうろこをとり、頭を落として内臓を取り、片側ずつさばいて最後におなかの骨をすくという手順です。岩本先生は、随所で「包丁は力を入れずに引くだけで動く」と説明し、力を入れすぎてケガをしないように教えていました。参加した親子は先生の動きをまねながら、一生懸命アジをさばいていました。

アジが終わると次はイワシです。岩本先生は「イワシ三重県でも取れる魚ですが近年、漁獲高が急激に減っています。」と紹介。その原因として海水温の上昇が影響していると説明し、「海のために私たちもできることをしていきましょう」と伝えました。イワシのさばき方は包丁を使わない手開きに挑戦しました。イワシも「真水で洗う」ところから説明していきます。岩本先生は「手が包丁になります」と表現しながら、イワシのおなかに手を入れ、きれいに開いていきます。開いたところで背骨をとって身をはがしたらさばき終わり、参加者も手できれいにさばけることを楽しんでいました。
さばいたアジはパン粉をつけてフライパンアジフライに、イワシはフードプロセッサーで細かくしてつみれ焼きにして、おいしくいただきました。
  • 魚を食べることで得られる栄養素とは
午後からは、三重調理専門学校で栄養士の資格を持つ大川円先生による「6大栄養素と魚の関わり」について学びました。まずはたんぱく質、ビタミン、炭水化物などの6大栄養素がどういった食材から得られるかを説明していきます。骨を食べることができる魚はたんぱく質カルシウムの両方を摂ることができ、大川先生によると、特に「カルシウム」は大人を含めて日本人が最も足りていない栄養素だそうです。「カルシウム」は体の骨を強くする物質なので、これが不足すると軽く転んだだけで骨折したりしてしまうので、体が成長する子どもたちに大事にしてほしい栄養素であると説明しました。

また、午前中にさばいたアジとイワシは一般的に青魚と呼ばれており、脳の働きをスムーズにする「DHA」という栄養素が摂れることを紹介し、魚の持つ魅力を栄養素の観点から子どもたちに教えました。その後は、学んだことをクイズでおさらい、子供たちは見事に全問正解し、魚の大切さについて理解を深めました。最後に大川先生は「大人になると好きなものが好きなだけ食べられるようになり、必要な栄養素が欠けてしまうことがあります。一日トータルでいいので、6大栄養素をバランスよく獲れるように心がけてください」と締めくくりました。
  • 参加した子ども・保護者からの声(アンケートより)
小学5年生女子「海がもっと好きになりました。家に帰ってからも魚をさばきたいです。」
中学1年生男子「将来、海に関わりのある職業についてみたいと思いました。」
小学5年生保護者「海をきれいにするなど、環境にも関心をもっていきたいと思いました。」
中学1年生保護者「家では魚をさばくことをなかなか教えれることができないので、良い体験になりました。」

<団体概要>
団体名称:日本さばけるプロジェクト実行委員会
URL:http://sabakeru.uminohi.jp/
活動内容:日本さばける塾に関するイベントの開催、及び運営に必要な業務。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/




配信元企業:海と日本プロジェクト広報事務局

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