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このほど中国で、父親が呟いた「パソコンがゴミでいっぱい」を2歳の娘が勘違いし、親切心からパソコンを石鹸と水で洗って見事に水没させてしまった。母親が風呂場でパソコンを洗う娘の姿をSNSに投稿し、怒るに怒れないその複雑な胸中を明かしたところ、ユーザーたちから両親へ多くの同情の声が寄せられた。『SAYS』『South China Morning Post』などが伝えている。

10月20日の朝、中国山東省に住む張さん(Zhang)が流れる水の音に気付いて風呂場に向かうと、非常にショッキングな光景が目に入った。

なんと2歳の愛娘ドゥオミちゃん(Duomi)が、夫の王さん(Wang)が所有するMacBookを洗面器に浸して石鹸を付けて洗っていたのである。

張さんが撮影した当時の動画には、髪を2つに結んだ幼い娘が水道から水を出し、手を洗う姿が映っている。そして足元には、ピンク色の洗面器に半開きの状態で沈められている父親のMacBookがあった。

洗面器には泡が浮いており、ドゥオミちゃんは石鹸が出るポンプからさらに泡を出している。その間、シャワーからの水がMacBookに降り注いでいた。

どのくらいの間、MacBookが水に浸かっていたのかは不明だが、素人目にみても明らかに再起不能な状態だ。

ドゥオミちゃんはなおもMacBookを洗おうとしていたが、張さんがMacBookを洗面器から引き上げたところで動画は終了している。

当時、家には王さんもいたが寝室でいびきをかいて眠っており、張さんも家事などにおわれてドゥオミちゃんから目を離していたそうだ。

張さんはドゥオミちゃんと水没したパソコンを発見した当時の様子について、このように振り返っている。

「誰かが浴室で何かしているのが聞こえたんです。風呂場に入って、娘が何をしているのか見た私は、あまりの怒りでどうにかなりそうでした。」

「笑っていいのか、泣いていいのか、本当にわからなかった。」

「その時は、娘を殴って懲らしめてやろうと思ったんです。でもこの子はまだ幼いから、自分のしたことが悪いことだと理解できないと思いました。」

「娘は朝食を食べている時、夫が『パソコンにゴミ(不要なデータ)が多すぎる』と文句を言っていたのを聞いて、掃除を手伝おうと思ったようです。」

ドゥオミちゃんがいたずらで父親のMacBookに手を出したわけではないと知った張さんは、最初は怒りを覚えたものの「父親を手助けしたい」という娘の温かな行動に感銘も受けたようだ。

ちなみに王さんが3年前に約18万円(9000元)で購入したMacBookは、当然ながら完全に水没してしまい、再び電源が入ることはなかったそうだ。

張さんがこの動画を中国の人気SNS「微博(Weibo)」に投稿したところ、大きく拡散されて話題を呼んだ。

視聴者からはドゥオミちゃんの可愛らしさを称える声や、怒るに怒れない複雑な心境の両親に対して以下のような声が寄せられた。

「彼女の行いは素晴らしいわ! 残念ながら、パソコンは無駄になってしまったけどね。」
「私の妹も2、3歳頃に携帯電話を水で洗うのにはまって、私も両親も携帯を水没させられたわ。本人は全く覚えていないけど。」
「なんて可愛らしいの。こんなに幼いのに、両親を手助けしようとする心が素晴らしいわ。」
「叱るには可愛すぎるわ。」
「子供の前での発言は気を付けて、彼らはすべて聞いているのよ。」
「これは怒れないわ。あと、感情に任せて手を上げようとするなんてもってのほかよ。」

画像は『South China Morning Post 2022年10月26日付「‘Too much rubbish on computer’: Chinese girl, 2, takes dad literally ― washes laptop with soap and water and amuses millions」(Photo: Douyin)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE

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