棺・棺桶

ハロウィンの飾り付けにぴったりだと考えて手に入れた棺から、思いもよらない物がいくつも出てきた。ある購入者の衝撃的な経験に『New York Post』などアメリカのメディアが注目し、詳しく伝えている。


■リアルな飾りにこだわった家族

アメリカ・メリーランド州で暮らすウォズニアックさん一家が、少し前にSNSで意外な物を発見。すっかり気に入り購入したのは、なんと中古の棺だった。ちょうどハロウィンパーティが近づいていたため、それを家に置いて「不気味な雰囲気を演出したい」と考えたのだ。

そうして棺を入手した一家がフタを開けて内部を確認すると、空ではなく、目を疑うような物がいくつも入ったままだった。


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■棺の中には遺灰も…

棺の中にあったのは、新型コロナウイルスに感染して1月に死亡したイーディスさんという名の女性(74)の写真、その死亡証明書、病院でつけていたとみられるリストバンドなどだった。

また封筒も出てきたためやはり中を確認すると、本物の遺灰らしき物が詰められていたという。

■「遺族を探したい」と考えた一家

「ご遺族を見つけて、遺品を返してあげたい」と考えたウォズニアックさんたちは、棺や封筒、写真などを撮影し、TikTokで公開。近親者、またはイーディスさんと親しくしていた人に気づいてもらえるよう願った。

すると公開から少したったころ、イーディスさんの孫にあたる人物が動画を発見。「おばあちゃんの棺だ」と確信し、母親のサブリナさんに動画を見せた。


■母の死を回顧した娘

この件についてサブリナさんはメディア取材に応じ、母イーディスさんの最期を「母はコロナに感染していたため、(家族に看取られることなく)病院で亡くなりました」と明かした。

なお棺は葬儀社を通してレンタルしたもので、イーディスさんの遺体は葬儀後に火葬したとのこと。棺がSNSで売られるまでの経緯については分からないが、親切なウォズニアックさん一家に感謝しているそうだ。

最近では中古品を安く手に入れて活用する人も増えており、「購入した物の中に意外な物が入ったままだった」という話もよく聞く。ウォズニアックさん一家も腰を抜かしたというが、大事な品を遺族に返すことができ安堵したようだ。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

中古の棺から新型コロナ死した女性の遺灰 購入した一家が動画公開し遺族探し