清水エスパルスの山室晋也代表取締役社長が、J2リーグへの降格を受けて声明を発表した。

 清水は5日に行われた明治安田生命J1リーグ最終節で北海道コンサドーレ札幌と対戦。2度リードしながらも試合終盤に勝ち越されて3-4で敗れ、17位でシーズン終えた。ジュビロ磐田とともにJ2リーグへの自動降格が決まり、来季はJ1から静岡勢が姿を消すことになった。

 今季の清水は序盤戦から勝利が遠く、5月末〜6月初めに平岡宏章前監督を解任してゼ・リカルド現監督を招へい。7月には、FW北川航也やMF乾貴士、MFヤーゴ・ピカチュウら即戦力を次々と獲得して巻き返しを図った。その効果が見られた8月には、3勝1分で一時的に降格圏から脱出。しかし、9月からは再び勝利が遠ざかり、ラスト7試合未勝利となった。

 山室社長は札幌戦後、清水の公式サイトを通じて「エスパルスを応援してくださるすべての皆様へ」との声明を発表。ファン・サポーターに対する謝罪とともに、古豪復活への意気込みを示し、降格後の変わらぬ応援を呼びかけた。

「いつも清水エスパルスにご支援、ご声援をいただき誠にありがとうございます。本日、行われました試合結果により、私ども清水エスパルスは来季J2への降格が決定いたしました」

「これまでJリーグオリジナル10のクラブにおける唯一の市民クラブとして、伝統を胸に戦って参りましたが、2度目のJ2降格となってしまい、常日頃からクラブを支えてくださっている、ファン・サポーター、パートナー、株主、エスパルスを応援くださっているすべての皆様に対しまして、責任を重く受け止めるとともに、深く深くお詫び申し上げます」

「今シーズンはクラブ創設30周年を迎え、大きな飛躍を目指すシーズンでした。7月には新国立競技場で30周年記念試合を行い、クラブ史上最多となる5万6131名もの皆様にご来場いただき、エスパルスの大きな存在感を全国に示すことができました。そのような多くのご支援をいただいたにもかかわらず、本日、このような形でシーズンを終了することを大変申し訳なく思っております」

「私共は、この結果を真摯に重く受け止め、今シーズンのみならず、ここ数年続いている低迷の原因追究に努めます。それはチームだけでなくクラブ全体として改めて見つめ直して参ります」

「来シーズンはJ2での戦いとなりますが、強い意志のもと変革し、皆様の信頼を取り戻すべく精進いたします。そして必ずや1年でのJ1復帰を果たし、強いエスパルスを復活させます。清水エスパルスを応援いただいている皆様方におかれましては、これまで通り熱いご声援を賜りますことを切にお願い申し上げます」