プレミアリーグ第15節が6日に行われ、トッテナムリヴァプールが対戦した。

 トッテナムは第12節にマンチェスター・U、第13節にニューカッスルと痛い連敗を喫したが、前節は敵地でボーンマスを3-2で下し、連敗脱出に成功した。チャンピオンズリーグ(CL)でもグループD最終節のマルセイユ戦を勝利で飾り、首位での決勝トーナメント進出が確定。上位2チームを追いかけるためにも、しっかりと勝ち点「3」を掴みたい。一方、リヴァプールは第13節のノッティンガム・フォレスト戦を0-1で落とすと、前節はホームでリーズ相手に1-2と敗北。今季初の連敗を喫した。CLではグループA最終節で、今季公式戦無敗を誇っていたナポリを2-0で下しており、この勢いをリーグにも持ち込みたい。

 トッテナムは前節のボーンマス戦からスターティングメンバーを2名変更。エリックダイアーロドリゴ・ベンタンクールが先発に復帰した。CLマルセイユ戦で負傷したソン・フンミンはメンバー外となっている。一方、リヴァプールは前節リーズ戦から先発の入れ替えは1名のみ。最終ラインにイブライマ・コナテが入ったところ以外はお馴染みの面々が並んだ。

 試合は3分、左サイドに流れてアンドリューロバートソンからの浮き球スルーパスを引き出したダルウィン・ヌニェスが、そのままボックス内に侵入して右足シュート。この一撃はGKウーゴロリスのファインセーブに阻まれた。6分には再びヌニェスがカットインから右足を振ったものの、シュートは枠を外れている。

 良い流れで試合に入ったリヴァプールは11分、左サイドでボールを持ったロバートソンからのアーリークロスに、ボックス内で待っていたヌニェスが反応。ボールを収めて横に流すと、最後はサラーが左足で強烈なフィニッシュを沈めた。リヴァプールが先手を取っている。

 対するトッテナムは15分、右サイドに流れたケインのクロスボールに、イヴァン・ペリシッチが反応。ニアサイドに飛び込み頭で狙ったシュートは、右ポストを直撃した。

 その後はスコアが動かず前半も終盤に差し掛かるが、ここでトッテナム守備陣にミスが発生。GKアリソンからのロングボールを処理しようとしたダイアーが頭で背後に繋ぐも、ボールが短く、サラーに拾われてしまう。GKと1対1のチャンスを迎えたサラーループシュートを沈め、リヴァプールが点差を広げた。試合はこのままハーフタイムに突入している。

 後半に入るとトッテナムが良い入りを見せ、ゴールに襲いかかる。49分、右サイドに開いたダイアーがアーリークロスを入れると、ファーサイドライアン・セセニョンが折り返し。最後はペリシッチダイレクトで狙ったものの、シュートはクロスバーに嫌われた。

 徐々にトッテナムが得点の匂いを醸し出すと、70分にネットを揺らす。右サイド開いた位置でボールを受けたマット・ドハーティが中央へ送ると、パスを受けたデヤン・クルゼフスキは前を向いて左足のニアゾーンにスルーパス。反応したケインが右足で強引にねじ込んだ。途中出場したドーハティ、クルゼフスキが“エース”の得点を演出し、トッテナムが1点を返している。

 その後もトッテナムの時間が続いたものの、リヴァプールはこれ以上の失点を許さない。82分にはチアゴ・アルカンタラのスルーパスに抜け出したヌニェスが、ボックス内で左足を振ったものの、シュートはクロスバーに嫌われた。

 試合はこのままタイムアップ。トッテナムはホームで手痛い黒星となり、2位マンチェスター・Cよりも消化試合数が多い状況で勝ち点差が「6」に広がった。ニューカッスルに抜かれ、現在は4位となっている。一方、リヴァプールプレミアリーグでの連敗脱出に成功。勝ち点を「19」とし、チェルシーブライトンを射程圏内に捉えた。

 次節、トッテナムはミッドウィークカラバオ・カップ3回戦を挟んで、12日にリーズをホームに迎える。リヴァプールも同じくミッドウィークカラバオ・カップ3回戦が予定されており、その後12日にサウサンプトンとのホーム戦に臨む予定だ。

【スコア】
トッテナム 1-2 リヴァプール

【得点者】
0-1 11分 モハメド・サラーリヴァプール
0-2 40分 モハメド・サラーリヴァプール
1-2 70分 ハリー・ケイントッテナム

サラーは2得点の活躍 [写真]=Getty Images