先日引退の可能性を示唆したキッド・カディが、アルバムを少なくとももう1作はリリースするとSNSでファンに伝えた。

 2022年11月6日に彼は、リパブリック・レコードとの契約が切れる前にもう1枚アルバムを準備し、以前から予告していた曲もリリースするだろうとTwitterで説明した。

 彼は、「もう1枚アルバムを作ったら契約が終わって、その後どうするかは分からないけど、そうだね、もう1枚。来年はないだろうけど。また知らせるよ」とツイートし、続いて、「これは、こんなに長い間俺と付き合ってくれた全てのファンのためのものだ。全部新曲になる。予告してきた楽曲は、みんなが(アルバムまで)我慢できるようにおそらくちらほらとシングルとして出すよ」と投稿している。

 2022年10月上旬に『Hot Ones』に出演した際、カディはラップ・アーティストとしてのキャリアが“終わりに近づいている"と感じていると吐露していた。アーティストとして優雅に年を重ねるためのお手本は誰かという質問に対して、「そう、ジェイ・Zだね、確実に」と答えつつ、「でも彼らが持っているものを自分が持っているとは思えないんだ。いつまでも音楽をやったりアルバムを出したりしたいとは思わないんだよね。キッド・カディとしての全てが終わりに近づいているんだと思う」と語っていた。

 将来的に考えていることについて彼は、「これは何年も前に思いついたぶっ飛んだアイデアなんだけど、いつか幼稚園の先生になって、数年間それに集中できたらクールだろうね。50歳とかでさ。で、新鮮さを若者に伝染させるんだ。若い頃から捕まえておけば、その子たちが世界に新鮮さを振りまいてくれて、僕は“やった!やった!”って思うんだ」と語っていた。

 カディの最新アルバム『Entergalactic』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で13位を記録した。このアルバムは同名のNetflixアニメ・スペシャルに付随した作品だ。