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 インドに住む少年は、裏庭で遊んでいるときにコブラに手を噛まれてしまった。コブラと言えば猛毒を持つことで知られているヘビだ。

 少年はコブラを振り落とそうと激しく腕を上下だせたが、コブラは噛んだまま離れない。そこで少年は反撃にでた。

 逆にコブラを思いっきり噛んだのだ。やられたらやり返すの法則で倍返し、2度噛んだ。するとコブラは少年の腕から離れていき死んでいったという。

【画像】 コブラが少年の手に噛みつく

 10月27日インドのチャッティースガル州ジャシュプール地区の人里離れた村で、少年がコブラに襲いかかられるという事態が発生した。

 被害に遭ったのはディーパック君。メディアによると8歳とも12歳とも伝えられているので正確な年齢は定かでない。

 彼はこの日自宅から少し離れた場所にある、姉の家を訪れ、裏庭で遊んでいたところ、突然コブラが手に巻き付き、噛まれてしまった。

 痛みと闘いながら、ディーパック君は猛烈に腕を振ってコブラを振り払おうとしたが、がっちりと鋭い牙を食い込ませており、彼の手から離れてくれない。

 ディーパック君はコブラの危険性を十分に知っていた。そこで彼はイチかバチかの反撃に出る。

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pixabay

今度は少年がコブラに2回噛みつく

 ディーパック君は、コブラを噛まれていない方の手でつかむと、思いっきり噛みついた。噛みつかれたら噛みつき返す。窮地に立たされた少年は本能的にそうしたのだ。

 これにはコブラも驚いたことだろう。少年はもう1度、激しくコブラに噛みついたところ、ようやくディーパック君から落ちていった。

 コブラはディーパック君に噛まれたことで死んでいったという。

 事態を知った家族は、すぐにディーパック君を近くの保健センターに連れて行った。すぐに血清療法が施され、経過観察となった。

 だが、幸いにもディーパック君の体に毒が回ることはかった。

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 ヘビの専門家であるカイザー・フセイン氏によると、コブラの攻撃は「ドライバイト(ヘビが毒を出さずに咬んでくること)」で毒を出していなかったようだ。

 このような咬み傷は痛みを伴い、傷の周囲の局所的な症状を示すことがあっても、死に至る可能性はないそうだ。

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 ヘビは獲物を殺したり、危険な捕食者と戦ったりする場合に毒を使うが、殺す目的ではなく、警告したり怖がらせたりしようとしている時には、ドライバイトをすることがよくあるという。

 ヘビがよく出ることで有名なジャシュプール地区には、200 種以上のヘビが生息していると言われていて、ヘビに噛まれる事件は一般的のようだ。

 今回、コブラドライバイトされたディーパック君は、運が良かったのだろう。

 ちなみに、インドに生息する300 種のヘビのうち60 種は猛毒で、2020年のデータ報告では、過去20 年の間にインドで推定120万人がヘビにかまれて死亡したということだ。

References:Bizarre: Cobra dies of child bite in Chhattisgarh/ written by Scarlet / edited by / parumo

追記(2022/11/09・22)本文中のコアラコブラにディーバック君をディーパック君に訂正して再送します。

 
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やられたらやり返せ!倍返しだ。コブラに噛まれた少年、2回噛みつき返して絶命させる