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北海道日本ハムファイターズ宇佐見真吾と結婚することを発表したももいろクローバーZ高城れにが、音楽ナタリーの取材に応じた。

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高城は11月6日の昼にももクロのYouTube公式チャンネルにて生配信を行い、結婚についてモノノフ(ももクロファンの呼称)に報告。その後、在京スポーツ紙各社を訪問したり、ニッポン放送ももいろクローバーZ ももクロくらぶxoxo」に生出演したりと、結婚発表後の心境を各方面に伝えつつ、今後も変わらずももクロで活動していく決意を語った。

それから数日経った現在の心情を尋ねると、高城は「まだ実感が湧かないというか。発表した日はいろんな緊張や不安もありつつ、寄せられる温かいコメントを見て『あ、結婚したんだ』と感じたんですけど、お仕事の現場に来て、改めてみんなに『おめでとう』と言ってもらえると、ちょっと照れくさくて。どういう反応をしたらいいのかわからないですね。慣れるまで時間がかかるのかなと思います」とコメント。モノノフの反応については、「温かいコメントばかりです。でも、発表から1日、2日と時間が経つにつれ心境が変わってきてる人もいるでしょうし、もちろんいろんな意見があると思うんです。私としては、そういうことも覚悟のうえでした。悲しいなと思っている方もいると思うんですけど、時間をかけて認めてもらうことが今の私の課題かなって」と真剣な表情で語った。

今年5月掲載のインタビュー(参照:ももいろクローバーZ「祝典」特集|百田夏菜子&高城れにが語るお互いの魅力、結婚観、多彩な新曲)にて、「もし結婚することになったとき、どういう発表の仕方をする?」と盛り上がっていたことについて話を聞くと、高城は「そのときは何も決まってなくて。まさか自分が結婚するとは思ってなかったです。本当にトントンと話が進んだので、当時は2人の間でもそういう話はなかったです」「ももクロの最新アルバムのタイトルが『祝典』なのも、今年の『ももいろクリスマス』のテーマが『LOVE』なのも結婚するからだったのか!と憶測で言われるんですけど、まったく関係ないですからね(笑)。単なる偶然です」と説明。決して“匂わせ”ではないことを強調しつつも、「29歳という年齢になったのもあって、私から何か発表ごとをするたびに『お、結婚か?』みたいなことをモノノフさんから言われていて。自然とメンバー内でもそういう話題が多くなっていって、結婚というワードが身近になったことで意識するようにはなりましたね」と明かした。

ナタリーがももクロを取材し始めたのは13年前の2009年。「まだ16歳だった当時、ももクロで活動しながら結婚する日が来ると想像していたか」という質問に対し、高城は「全然想像していなかったですね。そこから20代前半にかけては本当に結婚願望がなかったんです。結婚について1mmも考えてなくて、『私はしなくてもいいかな』くらいに思っていて。何より自分の性格を考えると、人と一緒に生活できないと思ってたんです。こんな自分を受け入れてくれる人がまずいないし、人見知りだから血のつながっていない相手に全部をさらけ出すことはできないなって」と答え、「逆に言うと、それができたからこそ、結婚したいという気持ちになったんだと思います。『この人ならすべてを受けて入れてくれるだろうな』と思えたことが決め手になったのかなって。私、本当にめんどくさいんですよ(笑)。このめんどくさい性格を処理できるのはこの人かなと感じました」と宇佐見選手との結婚を決断した思いを口にした。

2010年にキングレコードへの移籍第1弾シングル「ピンキージョーンズ」の発売が決定した際、「キングレコードへの嫁入り」会見を行い、純白のウエディングドレスを着た高城(参照:ももクロ、KING RECORDSに純白ウェディングで嫁入り)。その当時のことに触れると、彼女は「めちゃくちゃ覚えてます!『未婚なのにウエディングドレスを着ると婚期が遅れる!』ってキングさんに文句を言ったのも覚えてます(笑)」と笑いながら当時のことを懐かしそうに回顧した。2018年には、ももクロの元メンバーの早見あかりが結婚。高城は自身の結婚発表に際して早見に連絡を取ったとのことで、「『おめでとう。びっくりしたよ』と言ってくれて。『今度、家族ぐるみで会いたいね』という話をしました。そういう話をする日が来るなんて昔だったら考えられないですし、未来のことってわからないんだなと実感しましたね。そもそも、自分が30歳になることも想像できてなかったですし(笑)。ましてや結婚するなんて思ってなかったです。そして、ももクロがここまで続くとも考えてなかった。願えば叶うことがあるんだなって」としみじみと語った。

Negiccoの3人やでんぱ組.inc古川未鈴など、アイドル活動をしながら結婚や出産をする例が少しずつ増えているここ数年の女性アイドルシーン。結婚の決断に際し、その影響はあったか聞くと、高城は「それはすごくあったと思います。現役アイドルでいながら結婚できる、そういう時代になったんだなって。私も認められるのであれば、結婚してもももクロを続けていきたいなと、Negiccoさんやでんぱ組.incさんを見て思っていました。こういう時代になったのは、それぞれのファンの方が受け入れてくれたからだと思うので、勝手なわがままにはなりますが、モノノフさんにも私のことを受け入れてほしいですね。誇りを持って、夢を持ってももクロの活動をしているので、そんな簡単にはアイドルを辞められないと思っています」と芯の通った口調で回答した。そして結婚発表後にライブのステージに立つことについて、「ももクロでの高城れには今まで通りの高城れになので、そこは結婚したことで変わることは1つもないです」とはっきりと断言した。

高城れに(ももいろクローバーZ)