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 「侍ジャパンシリーズ2022」10日に札幌ドームで行われたオーストラリアとの第2戦に臨んだ日本代表は9ー0と快勝。初先発となったロッテ佐々木朗希投手(21)は4回4安打無失点、制球に苦しむ場面もあったが、上々のデビューを飾った。

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 注目の「侍」デビュー戦のマウンド。初回、佐々木朗は持ち球のフォークが高めに抜ける場面もあるなど制球に苦しんだ。

WBC球」「初の札幌ドーム」マウンドへの対応力を試されたが、徐々に修正し、無失点でマウンドを降りた。「(最後には)いい感覚を見つけることができた。課題が出ること自体もすごくいい経験になりました」と充実の表情を浮かべた。

 打線ではここまで4番を任されたヤクルト村上が体調面を考慮され、欠場。主砲がいない試合となったが、下位打線がチャンスメークし、1番に入ったヤクルト・塩見が先制適時打をマークするなど、柔軟な働きを見せ、終わってみれば連日の2桁安打でオーストラリアを退けた。

 来年3月のWBC1次リーグでも同じB組に入る豪州との「前哨戦」。2試合連続で大差をつけ、快勝したが、栗山監督の顔には不安も浮かぶ。豪州はこれから本格的な野球シーズンを迎えることで、ここから仕上げてくることを踏まえつつ「多分来年やると全然違うチームのような、怖さというか、それが残りすぎた。勝つことはもちろんいいことではあるが、怖さ、不気味さはすごく残りました」と勝ち試合とは思えない慎重なコメントを発した。

 何が起こるか分からない国際試合。「見えない敵」も多く予想されることで、重要と見られているのは「キャプテン」の存在にもある。今回はテストマッチの意味あいもあり、主将を置いてないが、本戦に向けてささやかれている主将候補の名前もある。

 「巨人坂本です。東京五輪でもキャプテン役を務めるなど、実績もある。国際大会ならではのプレッシャーも経験豊富、一言でチームを引き締められる存在として注目されています」(放送関係者)

 ほかの候補としてはヤクルトでもキャプテンマークをつける山田の名前も挙がる。

 また遊撃ポジションには球界屈指の守備力を誇る西武源田の選出が確実視されているが、バックアップ要員としても坂本は十分に働けると見られている。

 今季は開幕前を含め3度の故障離脱、83試合の出場にとどまるなど、本人も不完全燃焼の思いが強いだろう。巻返しに向け、異例の秋季キャンプ参加など意欲を見せている坂本。果たして12月にも発表される本戦メンバーにその名を連ねることができるか。注目の存在となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

侍ジャパン 強化試合快勝も 懸案となるキャプテン候補の「選手の名前」