少年・友達

ボロボロの靴を履いているせいで、いじめっ子の標的になってしまった少年。その様子を見て胸を痛めた男の子があるアイデアを思いつき、救いの手を差し伸べていたことを、『People』などアメリカのメディアが伝えている。


■古い靴のせいでイジメに…

アメリカ・ニューヨークバッファローの学校に通うメロ・アーリーくん(12)は、同じ年の友人メルヴィン・アンダーソンくんのことをずいぶん心配していた。

履き潰したボロボロの靴を履いているという理由で、メルヴィンくんがいじめっ子の標的になっていたからだ。「汚いヤツ」と言われバカにされるメルヴィンくんを、どうにかして助けてあげたいと考えたメロくんは、あるアイデアを思いついた。


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■母親に相談し店へ

メロくんは勇気を出して母親に相談し、「いじめに苦しんでいるメルヴィンくんを助けてあげたいと思う」と説明。その上で「貯めているお小遣いで靴を買ってプレゼントしたい」と伝え、許してくれるよう求めた。

母親は深い事情を理解し、靴の購入を許可。メロくんは思い切って135ドル(約1万9,800円)の靴を買って学校に持っていき、メルヴィンくんにそっと手渡した。


■友人も先生も大感動

「悲しいし、むかつく」「僕は嫌われ者なんだ」と思い悩んでいたメルヴィンくんは、メロくんの優しさに胸を打たれた。メルヴィンくんの靴を預かった先生は事情を知って驚いたようで、SNSにメロくんの優しい行動について投稿した。

メロくんはメディアの取材を受けて「僕にもいじめられる苦しさが分かるんです」「僕は、背が低いせいでいじめを受けたことがあります」と説明し、そんな悲しい思いを誰にも経験してほしくないとも語った。


■恩返しのため新たな目標

メロくんに靴を贈られてから、メルヴィンくんはこれまで以上に家の手伝いに必死に励んでいる。お小遣いをコツコツためて、メロくんに靴のお金を返すためだ。

日本でも、貧困にあえぐ子供は7人に1人というデータがある。生活に困窮し先が見えないという人は、まずは各自治体の自立相談支援事業所などに話し、アドバイスを求めてみていただきたい。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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