ノルウェー王室のマッタ・ルイーセ王女(51)が王室公務を離脱することが明らかとなった。王女は「自称“シャーマン”(呪術師)、かつ代替医療師のアメリカ人婚約者デュレク・ベレット氏との事業に専念するため公務を離れる」という。王室ではなくアメリカ人婚約者を選んだ王女。英王室を離脱したあの夫妻を彷彿とさせるが、どうも王室を持たない国の人間は君主制度の重要性を理解できないようだ。

ノルウェー王室が現地時間8日、国王ハーラル5世(85)とソニア王妃(85)の長女で王位継承順位第4位のマッタ・ルイーセ王女が、王室の公務から退くことを声明で発表した。

「王女は自身の活動と自身の王室とのつながりをより明確に区別したいと考え、そのために公務を放棄し、今後王室を代表することはしない。マッタ・ルイーセ王女が後援していた組織は他の王室のメンバーに引き継がれる」という。

マッタ・ルイーセ王女の公務離脱を受けてソニア王妃は声明を発表し、今年6月に婚約した王女の婚約者デュレク・ベレット氏(47)についてこう批判した。

「アメリカ人は王室の意味を理解していません。王室の一員であることを全く分かっていないのです。彼は私達に一切妥協することなく、やりたいことは何でもできると思っていたのです。」

王妃は「王女が王室の生活から身を引くことは、皆にとって最善である」と述べ、このように続けた。

「たとえ意見が違っても、私達はお互いに満足しています。今、家族が新しい、いい意味でとても親密になっているような気がします。」

王妃はデュレク氏を非難する発言をした一方、「素晴らしい人で一緒にいてとても楽しい人」と称賛し、王室との関係は良好であることを示した。

王女の両親である国王と王妃は、マッタ・ルイーセ王女が数十年にわたって公務に貢献したことに感謝し、国王は王女が「王室を代表しなくなることは非常に残念だ」と述べた。

なお王女は、国王の意向により称号は維持するという。またマッタ・ルイーセ王女とデュレク氏は、誕生日のお祝いなど重要な家族関連の集まりや主要なスポーツイベントには出席するそうだ。

マッタ・ルイーセ王女は今年6月にデュレク氏との婚約を発表したが、現時点で結婚の公表はない。2019年に2人は「プリンセスとシャーマン」と題したセミナーを開催し、プリンセスの称号を商業的に利用したとして多くの批判を浴びた。この時、王女は家族と相談し、ビジネス活動に関連してプリンセスの称号を使用しないことを決めていた。

今回王妃が発言した「アメリカ人は王室を理解していない」で浮かぶのは、英王室を離脱したメーガン妃ではないだろうか。王室を持たないアメリカ人が王室を理解し、王室での自身の役割を分かろうとすることは、王室の称号をビジネスに結び付けてしまう彼らには無理なのかもしれない。

画像2、3枚目は『Det Norske Kongehuset 2022年7月4日付Instagram「Gratulerer med dagen!」』『Märtha Louise 2022年3月15日付Instagram「Spending time with my darlingshamandurek is always full of surprises」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 雨宮瑠亜奈)

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