大きなバストに憧れて豊胸インプラント手術を受けた53歳の女性に乳がんが発覚した。豊胸手術から2週間後、包帯を外した女性は右胸にそら豆ほどの大きさのしこりがあることに気がついたという。そして詳しい検査を受けた結果、それが浸潤性小葉乳がんであることが判明した。女性は胸にインプラントを入れたおかげで、しこりが皮膚の表面に現れて早期発見につながったと話している。『Manchester Evening News』『The Sun』などが伝えた。

英ウェスト・ミッドランズ州バーミンガムに暮らすレベッカ・クラッグスさん(Rebecca Craggs、53)は昨年10月、豊胸インプラント手術を受けた。

それから2週間後、包帯を外した彼女は右胸にしこりがあることに気がついたという。

レベッカさんは当時の状況をこのように振り返っている。

「以前から豊胸に興味を持っていた私は、昨年10月にインプラント手術を受けることができて本当に満足していました。でもその2週間後、手術用のブラジャーと包帯を外した時に右胸にしこりがあることに気がついたんです。それは皮膚の1ミリほど下にあって、そら豆ほどの大きさで触ると動く硬いしこりでした。それが豊胸手術によってできたものなのかは分かりませんでしたが、何か嫌な予感がして…。頭の中であらゆるシナリオが駆け巡って、私は多分それはがんだろうと思っていました。」

そして11月中旬、家庭医(GP)の診察を受けたレベッカさんは「嚢胞のようだから心配いらない」と言われたが、念のためにとバーミンガム市立病院(Birmingham City Hospital)の乳腺科を紹介してもらったという。

「それから2週間以内に超音波検査とマンモグラフィを受けに行き、その後は生体検査を受けに専門医のもとを訪れました。その場で検査結果を告げられることはありませんでしたが、スタッフの顔を見たらどんな結果なのかは見当がつきました。」

それから3日後、グレード2の浸潤性小葉乳がんであることが判明した。レベッカさんは告知を受けた時の心境をこう語っている。

「本当に不思議な瞬間でした。心の中では分かっていたことなので特に反応することもなかったのですが、医師からは『あなたは本当によく理解していますね』と言葉をかけてもらいました。最悪だったのは検査結果が出るまでの3日間、ああでもないこうでもないと様々なことを考え続けていたことです。」

そして12月29日に腫瘍摘出手術が行われ、腫瘍の周囲組織を4ミリほど余分に切除し生体検査が行われた。その結果、他の組織へは転移していないことが確認された。

さらに今年4月に3週間の放射線治療を受けた彼女は、今後5年間は毎年マンモグラフィを受ける予定だという。

豊胸手術を受けたことによって乳がんを早期発見することができたレベッカさんは、その幸運に感謝しているとしてこのように述べている。

「胸にインプラントを入れたおかげでしこりが表面に現れて、乳がんを発見することができました。15か月前に受けたマンモグラフィでは異常が見つからず、次の検査は2年後の予定でした。もし豊胸手術を受けていなければ、がんであることを知らずに過ごしていたと思います。早期発見できたおかげでリンパ節に転移することはありませんでしたし、さらに進行して肺や肝臓などに転移するのを防ぐことができました。手遅れになる前に乳がんを発見できたことは不幸中の幸いだったと思います。」

ロックダウンの影響でマンモグラフィを受けなかった女性がたくさんいます。そして自分が乳がんだと知らずにいる女性たちのことが本当に心配です。女性は常に自分の胸をチェックすること、また定期的にマンモグラフィを受けることが大切です。そしてしこりを見つけた場合は怖がらずに病院へ行ってほしい。多くの人が『たいしたことないからまた今度』と思ったり、『万が一何かあったら…』と怖がったりしますが、早期に発見し治療を行うことが重要なことなのです。」

画像は『Manchester Evening News 2022年11月8日付「Mum, 53, says boob job saved her life after it pushed hidden problem to surface」(Image: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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