ミュシャの故郷チェコから京都へ!
アール・ヌーヴォーの代表的な画家、アルフォンス・ミュシャのデザインの仕事に着目した展覧会です。
アール・ヌーヴォーの代表的な画家として知られるアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、サラ・ベルナールの演劇ポスター「ジスモンダ」をはじめとする数々のポスター作品で知られていますが、実際に彼が手掛けたジャンルは非常に多岐にわたりました。
ミュシャ作品に特徴的な優美な女性像と花々を組み合わせたグラフィックおよびプロダクトデザインは、絵画作品とはまた異なる魅力を宿しています。本展では、チェコ在住のズデニェク・チマル博士のコレクションから、ベル・エポックの時代を象徴するミュシャ芸術の中で、とくにデザインの仕事に着目し、マルチ・アーティストとしてのミュシャについてひもときます。様々な形のミュシャ作品約160点をお楽しみください。

  • 第1章 挿絵画家としての出発 Different Way 
〔書籍、雑誌、ポストカード、そのほかのグラフィック作品〕
イヴァンチッツェ生まれのミュシャが画家をめざしはじめたのは、故国チェコおよびウィーンにあるときでした。20代半ばを過ぎた頃、ミュンヘンを経て芸術の街パリに出てアカデミージュリアンに入学します。パリでのミュシャは、当初生活のため、雑誌や書籍に挿絵などを描いていました。この章では、まったく無名の画家であったミュシャが、夢をつかむために行っていた、才能あふれる初期の仕事の数々をご紹介します。
  • 第2章 成功の頂点― ポスターと装飾パネル Apex of his Career
〔ポスター、カレンダー、装飾パネル〕
1895年の年明け、ミュシャはまさに一夜にして有名になりました。女優サラ・ベルナール演じる劇『ジスモンダ』のポスターが一斉にパリの街に貼りだされたのです。それは、ミュシャにとっての栄光への第一歩であるとともに、アール・ヌーヴォーを象徴的するポスターのはじまりでした。以後ミュシャはその第一人者としてこの分野で活躍していきます。この章では、このポスターをはじめ装飾パネルなど、ミュシャ芸術の頂点をなす作品群をご紹介します。
  • 第3章 生活のなかのデザイン Everyday Life
〔商品、パッケージ、各種広告、宝飾品など〕
アール・ヌーヴォーの時代は、生活革命、すなわち消費文明のはじまりでもありました。その中で、ミュシャはさまざまな商品のパッケージを手がけました。既存の図案や新規に考案した図案を商品の広告に利用したのです。ミュシャは、自らの作品を広告に積極的に利用したはじめての芸術家でもありました。加えて、切手や紙幣、さらには宝飾品に至るまで、生活の中でも用いられたさまざまな商品のデザインも手がけています。この章では生活のなかで見ることのできたミュシャの仕事をご紹介します。
  • 第4章 プライヴェートな生活の記録 Family Life
〔写真、素描など〕
ミュシャは、身近な人々と生活を写した写真家としても知られています。この章では、ミュシャが撮った写真から、私的な家族や友人たちとの生活を紹介します。また、ミュシャ芸術家になる前、学生時代のノートに走り描きされた素描や、初恋の人に対する純朴な気持ちなどを表現した素描など、ミュシャのきわめてアンティーム(親密な)世界をあわせてご紹介します。
ミュシャと妻のマリエ(マルシュカ)
  • 第5章 唯一無二のオリジナル作品 Original is only one
〔油彩、水彩、素描、挿絵原画〕
チマル・コレクションの魅力は、なんといっても、一点しか存在しないオリジナル作品を多く所蔵している点です。なかでも、イヴァンチッツェ、ウィーンミクロフで描かれた初期の作品群はきわめて貴重であり、ミュシャの早熟な才能を示すものです。また、ミュシャが手がけた『おばあさんのお話』(クサヴィエ・マルミエ著)の挿絵の原画6点も、一か所にまとまって存在するものとして貴重であり、さらには、ミュシャ晩年の重要な仕事である《スラヴ叙事詩》のための習作も含んでいます。この章では、素描、油彩など、これら貴重で魅力的なミュシャの直筆作品をご紹介します。
  • 開催概要
■会場 : 美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)
■会期 : 2023年2月17日(金)~ 3月26日(日)  会期中無休
■開館時間 : 10:00~19:30 (入館締切閉館30分前)
新型コロナウイルス感染症の状況により、変更する場合がございます。
■入館料(税込) : 一般1000円(800円)/高・大学生800円(600円)/小・中学生600円(400円)
※( )内は前売料金。「障害者手帳」をご提示のご本人さまとご同伴者1名さまは、当日料金より各200円割引。2023年1月5日(木)から2月16日(木)まで前売券販売。 販売場所:当館チケット窓口(休館日を除く)、駅ビルインフォメーション、チケットぴあ、ローソンチケット。
■主催 : 美術館「えき」KYOTO、MBSテレビ、京都新聞
■問合せ : TEL 075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
■展覧会最新情報は、美術館HP(https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/)と公式Twitter(@ekimuseum)からお知らせいたします。

※展示作品やイベント内容が変更、または中止になる場合がございます。予めご了承ください。
※入館の際、マスクの着用・検温・消毒をお願いしております。

配信元企業:株式会社ジェイアール西日本伊勢丹

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