野生のカモメと仲良くなったイギリス在住の女性が、TikTokに動画を公開したところ瞬く間に拡散された。動画では窓から侵入したカモメが家の中を荒らしたのち、女性の鼻に噛みついた瞬間が映っている。2年ほど前から自宅のバルコニーにたびたび姿を現すようになったカモメと「友情を築いてきた」と明かす女性だが、噛まれた衝撃により歯のベニア(歯の表面の被せもの)が割れてしまい、鼻には大きな切り傷が残ったという。『Metro』『The Sun』などが伝えた。

英ウェスト・サセックス州ワージングで暮らすヘイリー・ビニントンさん(Hayley Binnington、41)は先月、窓から侵入してきたカモメの“バーニー(Banie)”に家の中を荒らされたのち鼻を噛まれて怪我をした。

ヘイリーさんとバーニーが最初に出会ったのは2020年夏のことで、彼女は自宅のバルコニーにたびたび姿を現すようになった野生のカモメに「バーニー」と名付け、毎日エサを与えるようになったという。

「私たちが出会ったのは、パンデミックでみんなが家に引きこもっていた時期でした。そんな中、バーニーは毎日顔を合わせる唯一の存在で、私たちは深い友情を育んできたのです。当時は毎日バーニーと会って、月に一度は母に会うといった感じでしたね。」

そう振り返ったヘイリーさんは以前、野生の鳥に餌付けしたとしてアパートの管理人から150ポンド(約24800円)の罰金を科されたにもかかわらずバーニーにエサを与え続けており、バーニーのために食事をデリバリーすることもあったそうだ。

2年にわたり友情を築いていたヘイリーさんとバーニーだが、このほど窓から侵入したバーニーがバルコニー(サンルーム)を荒らしてしまった。

その一部始終を撮影していたヘイリーさんは10月29日、当時の様子をTikTokで公開したところ、瞬く間に拡散して話題になった。

動画はバルコニーに侵入して飛び回り、装飾品などを倒しているバーニーに、ヘイリーさんが「やめて! 出て行って!」と叫ぶシーンから始まる。

そして暴れるバーニーを捕まえ、カメラの前で「バルコニーで暴れるのはやめてちょうだい。わかった?」と言い聞かせるヘイリーさんだったが、その鼻にバーニーが噛みついたのだ。

その後、窓の外に追い出されたバーニーは5秒もしないうちに再び窓際に現れ、散らかったバルコニーを片付けるヘイリーさんの様子をじっと見ていたそうだ。

ヘイリーさんは当時の状況をこう明かしている。

「バルコニーからガシャンという音が聞こえた時、すぐにバーニーの仕業だと気がついてベッドから起き上がりました。そして暴れているバーニーを外に出す前に抱きしめようと思ったら、鼻を噛まれてしまいました。その時、家の中はフライドポテトの香りが漂っていたので、それが欲しくてバーニーはイライラしていたのかも知れませんね。バーニーを窓から追い出した後、歯のベニア(歯の表面の被せもの)が割れてしまったことに気付きました。一体何が起きたの…という感じでしたが、歯科医院に行くまではとりあえず瞬間接着剤でくっつけることにしました。鼻は外側と内側の両方が切れてしまって本当にひどい傷です。なので清潔にしてクリームを塗らなければなりませんね。今はかさぶただらけで血が滲んでいますが、きっとそのうち治るので大丈夫でしょう。」

そのような酷い目に遭ったにもかかわらず、ヘイリーさんは「バーニーが親友であることには変わりない」と話す。そしてバーニーが窓辺に残していった羽を集めてドリームキャッチャーを作る予定だそうで「バーニーはエサが欲しくて私と仲良くしているように見えますが、実際には私のことが大好きなんだと思います」と語っている。

画像は『Metro 2022年11月10日付「Seagull trashes woman’s home after she let it in to try and befriend it」(Picture: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

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