女優の井上真央が主演を務め、佐藤健松山ケンイチが共演するドラマ『100万回 言えばよかった』が、TBS系にて2023年1月より毎週金曜22時に放送されることが決まった。井上のTBS連続ドラマ主演は16年ぶり。井上、佐藤、松山は連続ドラマ初共演。

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 脚本家・安達奈緒子が描く完全オリジナルドラマの本作は、数奇な運命にほんろうされながらも奇跡を起こそうとする3人の姿を中心にした“切なくて温かい”ファンタジーラブストーリー。

 幼なじみだったが、大人になってから偶然再会し、改めてお互いを運命の相手だと確信した相馬悠依(井上)と鳥野直木(佐藤)。運命のいたずらなのか、悠依にプロポーズしようと心に決めた矢先、直木は不可解な事件に巻き込まれ、突然悠依の前から姿を消してしまう。

 悲しみに暮れながらも直木を懸命に探す悠依だったが、実は直木は自分が死んだと分からないまま魂となって現世をさまよい続けていた。自分の声が悠依に届かず、何かがおかしいと不安を感じている彼の前に現れたのは、唯一直木の存在を認識できる刑事の魚住譲(松山)。直木は譲に、自分の言葉を悠依に伝えてほしいと頼むのだが…。一番愛している人にきちんと「ありがとう、さようなら、愛している…」を言えないまま別れることになってしまった直木は、その“思い残し”を果たすことができるのか…。

 井上演じる主人公・相馬悠依は、有名美容室の系列店で店長を任されている。中学生という多感な時期に家庭の事情で里親の元へ預けられ、そこで直木と出会う。その後、直木とは別々の道を歩み音信不通だったが、直木が営む料理店で偶然再会。昔と変わらない空気感の直木に自然と引かれた悠依は、彼となら幸せになれるという確信を持っていたのだが、直木は突然姿を消してしまうのだった。

 佐藤演じる鳥野直木は、悠依と同じく家庭の事情で里親に預けられた過去を持つ。料理人の道を目指していた直木は小さな店をオープンさせ、そこで悠依と偶然の再会を果たす。悠依と一緒に過ごす時間が長くなるにつれ、この先の人生も一緒に歩んでいきたいと思うようになるが、ある日突然事件に巻き込まれ、死んだ時の記憶が無いまま魂となって現世をさまようことになってしまう。

 松山演じる魚住譲は、警視庁捜査一課への配属を夢見る刑事。実家は千年続く寺であり、霊媒体質の家系に生まれたが、幼少期からその才能は一切なかった。しかし、とある事件を追っている最中に、魂となって現世をさまよう直木の姿が見えることに気づく。戸惑いを隠せないまま、直木の思いを伝えるため悠依に接触を図るのだが…。

 井上は「生きること、死ぬこと愛することや人を想うこと…いろいろなテーマが詰まったドラマだと思います」、佐藤は「大切な人に想(おも)いを伝えられないもどかしさや切なさ、それでも懸命に想いを伝えようとする登場人物たちに胸を打たれました」、松山は「僕は悠依と直木の2人を繋(つな)ぐという少し特殊な役ですが、楽しんで演じられたらと思います」とコメント。

 脚本の安達は「井上真央さん、佐藤健さん、松山ケンイチさんをはじめとする、贅沢過ぎる俳優の方々の魅力とお力をお借りして、大人だからこそ懸命に、愛を伝えようとする人々を描いてみたいと思っています」、磯山晶プロデューサーは「『大切な相手には大切だってことを今! 伝えよう』がメッセージです。見終わった後に皆さんが誰かに言いたくなるといいなあ、と思っています」としている。

 金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』は、TBS系にて2023年1月より毎週金曜22時放送。

 コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■相馬悠依役・井上真央

 生きること、死ぬこと愛することや人を想うこと…いろいろなテーマが詰まったドラマだと思います。佐藤さん、松山さんとの3忍での共演は初めてですが、掛け合いのシーンもおもしろく大切な人を想えるような作品です。オリジナルドラマなので、どのような展開になっていくのか、私自身も楽しみながら演じたいと思います。

 悠依にとって、大切な存在である直木が突然目の前から姿を消してしまいますが、直木を一途に思う姿や信じようとする姿はとてもピュアです。素敵な作品にしますので、ぜひご覧ください。

■鳥野直木役・佐藤健

 大切な人に想いを伝えられないもどかしさや切なさ、それでも懸命に想いを伝えようとする登場人物たちに胸を打たれました。

 人から見えない、触れない、人に声を届けられないという特殊な役柄ですが、皆様とこの世界観を形にしていくことが今からとても楽しみですし、やりがいのある役を演じさせていただけることを大変光栄に思います。よろしくお願いします。

■魚住譲役・松山ケンイチ

 このドラマは、突然姿を消してしまった人と残された人のそれぞれの想いが描かれています。僕は台本を読んだときにどっちの立場もいやだと感じたので、やはり今一緒にここにいる瞬間をもう少し大事にしなければいけないなと改めて思いました。

 僕は悠依と直木の2人を繋ぐという少し特殊な役ですが、楽しんで演じられたらと思います。共演者のみなさんのことを知ることはすごく楽しみなので3人で親睦を深めていき、いい現場にできればいいなと思っています。

 いろいろな登場人物が出てきて、いろいろな部分で感情移入ができると思います。みなさんの背中を押せるような作品にしたいと思っていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

■脚本・安達奈緒子

 残された時間について考える年齢になってきました。同年代の友人や、かつてお世話になった方の突然の訃報を聞いても、ああ、わたしもそんな歳になったのだなあと思ってしまう、そして、もう照れている場合ではないのだなあと思います。伝えたいことは伝えておかないと、いつ言えなくなってしまうかわからない。プロデューサーの磯山さんからこの企画のお話をいただいたとき、ド直球に愛を伝えるお話は素敵だなと素直に感じました。この感覚は、もしかしたら年齢にかかわらず多くの方に共感していただけるのではないかと、ここ数年の世情も相まって強く考えるようになりました。

 人間にはどうにもならない欲もあり、放たれる愛はけっして美しいものばかりではありません。でもやっぱり誰かが誰かを思う姿には胸を打たれます。

 井上真央さん、佐藤健さん、松山ケンイチさんをはじめとする、贅沢過ぎる俳優の方々の魅力とお力をお借りして、大人だからこそ懸命に、愛を伝えようとする人々を描いてみたいと思っています。

■プロデューサー・磯山晶

 安達奈緒子さんと新しいドラマを作ることが出来て、とても幸せです。

 そしてこの企画に乗ってくださる役者さんがこんなに素敵な方々でいいのか?と非常に贅沢な気持ちです。井上真央さんとは初めてご一緒しますが、安定と信頼の演技力と華やかさを兼ね備えた稀有な女優さんだと思っていましたし、今回、数奇な運命に翻弄されながらも力強い生命力で前を向く悠依を演じてもらえるのは井上さんしかいない!と思ってオファーしました。そして、『恋つづ』以来ご一緒する佐藤健さん。3年ぶりの連ドラ出演として決めてくれたのがこの作品であることが誇らしいです。恥ずかしくて「好き」が言えなかった意地っ張りで不器用な直木を、きっとスーパー魅力的なキャラクターに仕上げてくださると信じています。さらに、2人を繋ぐ「見える」刑事・譲役の松山ケンイチさん。松山さんとも初めましてですが、常々、松山さんの困った感じの表情に惹かれていたので、このドラマで「究極の巻き込まれキャラ」として活躍していただけるのではないかとワクワクしています。

 「大切な相手には大切だってことを今! 伝えよう」がメッセージです。見終わった後に皆さんが誰かに言いたくなるといいなあ、と思っています。どうかご期待ください。

金曜ドラマ『100万回 言えばよかった』より(左から)佐藤健、井上真央(主演)、松山ケンイチ (C)TBS