11月20日フットボール界における4年に1度の祭典、ワールドカップカタールの地で遂に開幕する。約1カ月の激闘をより深く、より楽しむべく、超ワールドサッカー編集部が出場国32カ国ガイドを作成。3カ国目は、アフリカ王者セネガルを紹介する。

セネガル代表
監督:アリウ・シセ
主将:カリドゥ・クリバリ
予選成績:5勝1分
W杯出場数:2大会連続3回目
W杯最高位:ベスト8
FIFAランク:18位

◆気がかりな絶対的エースのコンディション

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前回大会では日本代表と同居したグループで3位に終わり、悔しいグループステージ敗退に終わったセネガル。予選ではトーゴ代表が同居した2次予選を5勝1分けと余裕の戦績で突破すると、プレーオフではエジプト代表と対戦。当時リバプールに在籍していたFWマネが同寮サラーと対峙したことが大きな話題となった中、その激闘をPK戦の末に制して2大会連続での出場を決めた。

近年のアフリカサッカー界を牽引する存在であるセネガルは2015年から指揮を執るアリウ・シセ監督の下、FWマネの打開力を存分に生かすべく前回大会から継続して[4-3-3]を採用している。

守護神はメンディ。昨季移籍したチェルシーで抜群の存在感を示し、ワールドクラスの実力を持つことを証明した。今季はやや調子を落とし、凡ミスも目立って控えに回りもしたが、本来のパフォーマンスを取り戻せば手が付けられないハイレベルなGKだ。

ディフェンスリーダーは長年ナポリで不動の地位を築いてきたDFクリバリ。フィジカル能力、高い戦術眼と申し分ないセンターバックだが、今季は移籍先のチェルシーで初挑戦のプレミアリーグに馴染めず、思うようなプレーができていない。メンディと共に不安要素だが、代表では本来の姿を見せられるか。

中盤には働き者のMFイドリッサ・ゲイェを筆頭にハードワーカーが揃い、高速カウンターをサポートする。そしてマネと共に高速カウンターを担うのがFWサールだ。前回大会でもDF長友相手にその快速で苦しめたことは記憶に新しいところだ。

◆超WS的注目プレーヤー
FWサディオ・マネ(バイエルン)
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セネガルにおいて名実ともにNo.1の存在がマネだ。ウイングだけでなくセンターフォワードとしても高い能力を発揮することを証明した昨季のリバプールでの活躍。そのマネはW杯直前、右足の腓骨を負傷し、大会出場が危ぶまれる事態に陥った。無事にメンバー入りはしたものの初戦のオランダ戦欠場が確定。主力が本調子でない中、負傷を抱えるマネだが、日韓W杯以来となるグループステージ突破を果たすには彼の活躍が欠かせない。

◆登録メンバー
GK
1.エドゥアール・メンディ(チェルシー/イングランド)
23.セニー・ディエン(QPR/イングランド)
26.アルフレッド・ゴミス(スタッド・レンヌ/フランス)

DF
2.イスマイル・ヤコブス(モナコ/フランス)
3.カリドゥ・クリバリ(チェルシー/イングランド)
4.アブドゥ・ディアロ(RBライプツィヒ/ドイツ)
7.ユスフ・サバリ(レアル・ベティス/スペイン)
8.シェイフ・クヤテ(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
11.フォルモーゼ・メンディ(アミアン/フランス)
12.パペ・アブー・シセ(オリンピアコス/ギリシャ)
14.ムスタファ・ナメ(パフォス/キプロス)
22.フォデ・バロ=トゥーレ(ミラン/イタリア)

MF
5.イドリサ・グイエ(エバートン/イングランド)
6.ナンパリイズ・メンディ(レスター・シティ/イングランド)
13.パプ・グイエ(マルセイユ/フランス)
15.クレパン・ディアッタ(モナコ/フランス)
16.パテ・シス(ラージョ・バジェカーノ/スペイン)
17.パプ・サール(トッテナム/イングランド)
24.ママドゥ・ルム・エンディアイエ(レディング/イングランド)

FW
9.イリマン・エンディアイェ(シェフィールド・ユナイテッド/イングランド)
10.サディオ・マネ(バイエルン/ドイツ)
18.イスマイラ・サール(ワトフォード/イングランド)
19.ファマラ・ディエディウ(アランヤスポル/トルコ)
20.アフマドゥ・バンバ・ディエング(マルセイユ/フランス)
21.ブライエ・ディア(サレルニターナ/イタリア)
25.ニコラス・ジャクソン(ビジャレアル/スペイン)

◆グループステージ日程
▽11/21
《25:00》
vsオランダ代表
@アル・トゥマーマ・スタジアム

▽11/25
《22:00》
vsカタール代表
@アル・トゥマーマ・スタジアム

▽11/29
《24:00》
vsエクアドル代表
@ハリファ国際スタジアム
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