2010年のプロ入りからソフトBでプレーし、今季までに通算で「1354試合・.251・83本・449打点」をマークしているプロ13年目・31歳の今宮健太。18日に伝えられた自軍の若手選手にまつわるコメントがネット上で物議を醸している。

 同日の『日刊スポーツ』(日刊スポーツ新聞社/電子版)の記事によると、今宮は秋季キャンプ最終日のこの日応じた取材の中で、自軍の若手について「あいさつだったりとか、そういったところに関しては、まだまだ全然できないところがたくさんありました」、「いろんな人に支えられて野球ができるわけなので、そこの感謝の気持ちを忘れてはならない。そういうところは薄いような気がした」とコメント。裏方のスタッフにあいさつをしないなど、人としての礼儀に欠けている面が見受けられると苦言を呈したという。

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 今季のソフトバンクは首位・オリックスとはゲームなしの2位と、優勝は逃したものの2年ぶりにAクラス入り。投手では藤井皓哉(26歳/55登板・5勝1敗22ホールド3セーブ防御率1.12)や大関友久(24歳/21登板・7勝6敗・防御率2.93)、野手では三森大貴(23歳/102試合・.257・9本・36打点)、柳町達(25歳/107試合・.277・0本・32打点)など複数の若手選手が一軍で活躍した。

 名指しはしなかったものの若手らの姿勢を問題視した今宮のコメントを受けネット上で、今の若手はあいさつすらままならないのかといった呆れ声が上がった。また、中には「若手の姿勢がなってないって今年初めに小久保二軍監督も言ってなかった?」、「今の若手連中どうなってんだよ、小久保にも片付けできないって呆れられてただろ」、「今宮や小久保の話だけ聞くと、ホークスの若手は練習しないわ礼儀なってないわってどうしようもない印象しかないぞ」といった、小久保裕紀二軍監督の過去の発言を思い出すコメントも見られた。

 小久保二軍監督は今季から同職を務めているが、就任間もない今春キャンプ期間中に若手の態度を問題視したことを『東スポWEB』(東京スポーツ新聞社/2月28日付)が伝えている。小久保二軍監督は記事内で「(集合に)フライングしてダラダラと出て行ったり、(目印に)コーンが置いているのに構わず一歩二歩手前で緩めたり」、「自分の飲んだペットボトルをそのままにして帰るとか。この前も見に行ったら5、6本残っていた」と、グラウンド内外で当たり前のことができていない若手が見受けられたと語っている。

 小久保二軍監督が呆れた2月から約8カ月後に、今宮も苦言を呈したソフトB若手選手たち。首脳陣の指導に問題があるのか、それとも指導を聞き入れない選手が多いのか。いずれにせよチームの士気、連帯感に関わる根深い問題だといえそうだ。

文 / 柴田雅人

小久保裕紀二軍監督(写真は侍ジャパン監督時代)