飼い主の男性は頭を抱えていた。1週間以上、毎日ヤギの1頭が小屋の囲いから脱走し続けていたのだ。その小屋の前には高いフェンスがあり、さすがのヤギと言えども飛び越えることは不可能だ。
そこで飼い主はカメラを設置しヤギを監視することに。
するとヤギは驚くほど大胆な手口で脱走を行っていたのだ。更に脱走後は、仲間のヤギを逃がすために、フェンスを入念にチェックしていたという。
やはりヤギって我々が思っている以上に賢いのだ。
Goat Makes Daring Rooftop Escape
アメリカ、カリフォルニア州サクラメントで、1週間以上小屋の囲いから脱走を繰り返していたのはヤギのドッティーだ。
いったいどうやってこの高いフェンスの向こう側にたどり着くことができたのか?飼い主のキャンベルさんは、その手口を調べる為に監視カメラを設置した。
そこで明らかとなった手口はこうだ。
[もっと知りたい!→]ヤギ先輩やっぱ頭いいわ。これまで考えられていたよりも長期記憶と高い学習能力を持つことが判明(英研究)
まずはキョロキョロ見回し、あたりに人がいないことを確認する。誰もいないことがわかると、囲いの中にある木製の小屋に上がり、そこからジャンプして屋根に上がる。
屋根を伝ってトタン屋根の方に飛び移り、そこからジャンプして着地。
動画には映っていないが、この後、ドッティーは着地地点付近にあったゲートを押し開けて外に出ることに成功した。
仲間も囲いから解放しようと試みるドッティー
だがドッティーのミッションはこれで終わりではない。もう1頭、囲いの中にいるデイジーを外に出そうと試みる。
ドッティーは、フェンスに弱い部分がないかチェックし、なんとかこじ開け、デイジーを開放しようとしていた。
撮影していたキャンベルさんも、このままでは賢いドッティーがフェンスを捻じ曲げ、デイジーまで外に出されてしまう可能性があるため、ドッディーに駆け寄り、そのミッションを中断させたそうだ。
ヤギは情に厚く、仲間を放ってはおけない。自分だけじゃなくデイジーも解放させてあげようとしたドッティーのやさしさにうるるんときたが、飼い主にとってはたまったものじゃないだろう。
この後なんらかの対策がとられることとなるだろうが、ドッティーってかしこいヤギ界の中でも知恵者だから、いたちごっこになりそうな気配感もある。
やんちゃで高いところが好きすぎだけど、賢くて愛情溢れるヤギはやはり人間にとっても地球にとっても愉快な仲間たちなのである。
written by parumo
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