俳優の川瀬莉子さんが出演する、俳優の長澤まさみさん主演の連続ドラマ「エルピスー希望、あるいは災いー」(カンテレフジテレビ系、毎週月曜 午後10時)が放送中です。長澤さん扮(ふん)するアナウンサーの浅川恵那がMCを務める深夜情報番組「フライデーボンボン」でアシスタントMCを務める後輩アナウンサーの川上咲子を演じている川瀬さんに、役作りについてや長澤さんとの初共演の感想を聞きました。

アナウンサー役に初挑戦 “二重の演技”に苦労

 「エルピスー希望、あるいは災いー」は、スキャンダルによって落ち目となった恵那が、若手ディレクター・岸本拓朗(眞栄田郷敦さん)、報道局の記者・斎藤正一(鈴木亮平さん)とともに10代女性連続殺人事件の冤罪(えんざい)疑惑を追う中で一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く社会派エンターテインメントです。

 川瀬さんは、今作でアナウンサー役に初挑戦。役作りとして「しゃべり方について、すごく勉強しました」と明かしながら、「いろいろなアナウンサーの方の音声動画を聞くようにしました」と述懐しました。

 今回の川上役では、番組に出演しているアナウンサーという役どころもあり、“二重の演技”が必要になっていると言います。

 普段のセリフとアナウンス時のセリフでは、声の出し方に変化を付けて演技にリアリティーさも追求。「音をおなかから出すというか、鼻に通すというか、遠くまで音を届かせるようなイメージでしゃべっています」と演技の工夫を明かしつつ、「(川上が)番組に出演しているとき、番組に出演していないときで2パターンあるので、そこは難しいです」と苦労も明かしました。

長澤まさみに“かっこよさ”を感じる デビュー作主演の米倉涼子に学んだことは…

 主演の長澤さんとは今作が初共演。川瀬さんは、長澤さんの演技について「真剣に役と向き合っていらっしゃっていて、かっこよさみたいなものを感じています」と語り、目を輝かせていました。

 続けて、「役について、監督とすごく話し合いながら作品を作っていっていらっしゃいます」と語り、「演技をやりたくて上京してきた私としては、長澤さんのそのような姿勢は憧れです。間近で見て吸収させていただいている最中です」と明かしました。

 川瀬さんといえば、2019年に放送された俳優の米倉涼子さん主演の連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」第6シリーズ(テレビ朝日系)の看護師役で女優デビューを果たしました。

 同じ事務所の先輩であった米倉さんから「撮影現場でのキャスト&スタッフに気遣いする姿」に感銘を受けたという川瀬さん。「米倉さんに教えていただいた、その気持ちを忘れないようにして撮影に臨んでいます」と今の心境もコメント。

 「ドクターX」出演後は、連続ドラマ「先生を消す方程式。」(同系)で女子高生、「あのときキスしておけば」(日本テレビ系)では漫画編集者などを演じ、キャリアを積み上げてきました。

 しかし、自身が思い描く演技と実際の演技の乖離(かいり)に悩みが尽きないという川瀬さんは「『もっとできるはず』と毎回、悔しい思いをします。いつか思わなくなる日が来るといいなって思っています」と、まだまだ向上心にあふれるコメントも。

 挑戦してみたい役どころについて聞いてみると、「闇を抱えた役や犯罪者の役などにも挑戦してみたいです」と回答しながら、声を弾ませていました。

 米倉さんから学んだ心遣いや、長澤さんから刺激を受けた演技への姿勢を吸収する川瀬さんが、今後もどのような活躍を見せるのか、楽しみです。11月21日放送の「エルピス」第5話にも出演します。

オトナンサー編集部

連続ドラマ「エルピスー希望、あるいは災いー」で川上咲子を演じている川瀬莉子さん