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 11月14日、今季、巨人の中軸として活躍したホルヘ・ポランコの退団が発表された。来日1年目の今シーズンで138試合に出場し、・240、24本塁打、58打点をマークするなど、要所で持ち前の長打力を発揮した。同じく今季加入だったウォーカーと共に巨人打線の中で存在感を放っていたこともあり、1年でチームを去ることを惜しむ声も少なくない。

 元メジャー助っ人として期待が大きかった中、打率が伸び悩み、守備面の不安も大きく、さらには高年俸なども退団に繋がったことは想像に難くない。だが、少なからず日本野球への対応がみられたことから、他球団で活躍の場を見いだせるのではないかとの意見も聞こえている。

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パ・リーグでDHならどうかなと思うんだよね」

 そう語るのは現役時代、大洋(現DeNA)や日本ハムプレーし、攻守で高い実績を残した野球評論家の高木豊氏だ。自身のYouTubeチャンネル「TAKAGI YUTAKA BASEBALL CHANNEL」においてポランコの退団をテーマとして、11月20日配信の「【巨人ポランコが退団】今季138試合で24本塁打のポランコを獲得に動いておくべき球団はあるのか?」で今後の去就について論じている。

 高木氏はポランコの守備について「あの歳(31歳)でなかなか上手くはならないよね」として、今後の成長は見込まれないと主張。しかしその一方で「外国人に恵まれない、オリックスなんかどうかな。ポランコならホームラン打つ気がする」とパ・リーグでの指名打者としての起用を提案した。

 さらに「パ・リーグ向きではあるよね。西武でもロッテでも。DHならどこでもハマるよ。走らせても意外と早いんだよ、ポランコは」と、打撃面のスキルを高く評価している。

 加えて、得点圏打率が.188にとどまった点もウィークポイントとして挙げながらも「1年目だったことを考えれば、本塁打も20本を超えたし、来シーズンではもっと良くなる」と期待を込めた。

 また、現在はトライアウトも終え、12月8日には現役ドラフトも開催が予定されており、加えて各球団とも新外国人の調査を進めている時期であると指摘。その上で「時間がかかるかもしれないけど、(新戦力が)見つからなかった球団が獲得してもいいかもしれないね」と述べている。

 他にも高木氏は、「日本の野球にもなじんでいる」「性格も良さそうだし、チームの輪を乱すような選手でもない」として、ポランコプレーやチームに対する姿勢にもポジティブな言葉を並べた。

 シーズン中は、同僚のウォーカーと共に巨人のムードメーカーとして、明るいキャラクターも話題となったポランコ。来季も日本で活躍する姿を期待するファンも多いだろう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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