FANTASTICS from EXILE TRIBEが2022年11月16日に、シングル「Choo Choo TRAIN」をリリースした。メンバーの世界、瀬口黎弥、中島颯太に、ZOOからEXILEへと受け継がれてきた名曲のカバーとなる今作への思いや、MV、ライブツアーの見どころについて語ってもらった。

【写真】カメラに向かってはにかむボーカルの中島颯太

■国民的ソング「Choo Choo TRAIN」をFANTASTICSが受け継ぐ

——ニューシングルが「Choo Choo TRAIN」に決まった第一印象から教えてください。

【中島】思ってもいなかったのでめちゃくちゃ嬉しかったし、責任も感じました。個人的にも人生で初めて人前で歌った曲で、歌手になりたいと思ったのもこの曲だったので、夢は叶うんだなぁと思いました。

【世界】僕はEXILEに加入してから武道館で踊ったこともあって、感慨深かったですね。踊っていると歴史の重みを感じるし、覚悟を持って臨まなくちゃいけないと思いました。

【瀬口】ZOOさんから受け継がれてきた曲なので、その歴史にFANTASTICSが新たな1ページを刻ませてもらえるのはとても光栄なことだと思ってます。

——“国民的名曲”とも言える楽曲を、他に先輩グループもいるなかでFANTASTICSに任されたというプレッシャーも大きかったんじゃないでしょうか?

【世界】子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで盛り上がれて、凄まじい破壊力があるナンバーなんですよね。大袈裟に言うと「Choo Choo TRAIN」はLDHが誇る一つの文化だと思ってます。HIROさんからは冗談まじりだけど、EXILEからFANTASTICSにバトンを託したよと言われました。30年以上も前の曲ですが、歌い継いでいかないといけない曲です。FANTASTICSがまた30年やれば併せて60年、また誰かが30年やっていつか100年に届くかもしれない。自分たちが死んだ後も歌い継がれて欲しいです。そして、僕たちがやるからにはFANTASTICSを代表する曲に育てなきゃいけない、それがこの曲をやらせてもらうことへの恩返しだとも思ってます。

【中島】多くの人が知っている曲にどうFANTASTICSらしさを出すかということが大きな課題で、プレッシャーも感じました。亀田(誠治)さんにサウンドプロデュースして頂いてオシャレでポップな雰囲気になっていて、聞いた人がワクワクする曲にしたいと思ってレコーディングに臨みました。

【瀬口】LDHの校歌というような存在で、偉大さを感じます。だからこそ、この曲が僕らのリストの中に入るというのはFANTASTICSにとって強みになると思ってます。

——MVの見どころについても教えてください。

【世界】キッズが大勢出てくる場面や、メンバーの笑顔のシーンに注目して欲しいですね。Aメロ・BメロはFANTASTICSオリジナルの振りをつけさせていただいたので、そこにも注目して見てもらえると嬉しいです。

【中島】「Choo Choo TRAIN」の象徴とも言えるロールダンスはFANTASTICSバージョンになっているので是非それも覚えてみなさんに踊ってほしいですね。これからの未来に向けて電車で走り出す様子と、子どもたちと一緒に新しい時代や未来に繋げていくという想いを乗せたMVになってます。

【瀬口】サビは今まで受け継がれてきた振り付けを踊って、メロはファンタならではのスマートな振り付けとなっています。ラストのキッズたちと踊るシーンは自然と笑顔になってしまうような盛り上がりになっていると思います。

■ツアー「FAN FAN STEP」は音楽を突き詰めたライブに

——「Choo Choo TRAIN」がテーマソングとなっているツアー「FAN FAN STEP」はどのようなライブですか?

【世界】前回の「FAN FAN HOP」はFAN FANプロジェクトの第1弾ライブツアーで、僕たちの自己紹介のような位置づけでした。それもあってFANTASTICSの特色でもあるお芝居をいれて一部と二部に分けた構成でしたけど、今回は音楽ライブ1本です。今までのFANTASTICSのライブで一番アクティブなライブになっています。颯太と(八木)勇征もいつもと違うことにチャレンジしていて、次のステージに行こうとしているFANTASTICSを感じてもらえると思いますよ。

【中島】「FAN FAN HOP」は「Summer Bike」で自転車でしたが、今回は「Choo Choo TRAIN」で電車がモチーフになってます。これまでの楽曲がライブ仕様にアレンジされていて、バージョンアップしているところを見てもらえると思います。

【瀬口】FANTASTICSのファンにとって今まで見たことなかったライブになってるんじゃないかと思います。HIPHOPもあってノリのいい楽曲が多くて、個人的にも特に好きなライブです。

——今回のカップリング曲の「ギリギリRide it out」もノリのいいナンバーですが、瀬口さんが好きなタイプなんじゃないでしょうか?

【瀬口】世界さんが振り付けしてくれて、カッコよくて踊っていて楽しいです。バチッとカマせる一曲ですね。

【中島】サウンドがロック調で強さがあります。NHK Eテレで毎週(土)午後6:25~放送中のアニメ「魔入りました!入間くん」第3シリーズのオープニング曲になっていて、第1話を見たときは自分の歌をバックに入間くんが立っていて感動しました。

【世界】まさか「入間くん」のオープニング曲にFANTASTICSがなれるとは思わなかったから嬉しかったです。僕はアニメシリーズの1期も2期も原作も読んでいて好きだったから。実際に放送を見たときは他人の曲を聞いているような不思議な感覚でした(笑)

■アニメ、ドラマ、バラエティ…ソロ活動も活発化するFANTASTICSメンバー

——世界さんはアニメも漫画もお好きなことは有名ですが、「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」ではついに声優に初挑戦されましたね。

【世界】はい!緊張したけど、遠慮なくというか、ちゃんとダメ出ししてくれたことが、むしろ嬉しかったです。

【中島】楽しみですねぇ!絶対に劇場に見に行きます。

——中島さんはバラエティでの活躍が増えましたね。

【中島】「ポップUP!」やバラエティに呼んでもらうことが多くなって嬉しいです。こうした取材なんかで話すことも好きですし。ドラマなど演技も好きだし、いろんな場所に呼んでもらって自分の力が出せるようにしていきたいです。

——瀬口さんは「自転車屋さんの高橋くん」でドラマ出演に挑戦されていますが、演じられていかがでしたか?

【瀬口】今までFANTASTICSでお芝居してきたのがいい経験になっていて、自信を持って撮影に臨めました。これからも演技を楽しみながらやっていきたいし、ダンスの見せ方にもいい意味で刺激になっています。

——ソロのお仕事もそれぞれ充実していて、これからのFANTASTICSがますます楽しみです。

【世界】個人活動は年々増えている気がしますね。

【中島】ソロ活動でメンバーがそれぞれいろんな場所で発信することによってグループ全体のエネルギーが強くなっていると、ここ1,2年感じてきています。FANTASTICSとして集まったときにアーティストとしてのFANTASTICSのエンタメを多くの人に届けていきたいです。

構成・文/入江奈々

「Choo Choo TRAIN」を受け継いだFANTASTICS from EXILE TRIBE(写真左から世界、中島颯太、瀬口黎弥)/撮影=梁瀬玉実