俳優の生田絵梨花11月22日、都内にて開催された「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」完成披露舞台あいさつに、山寺宏一霜降り明星、原作者の原ゆたか氏と共に出席。小学生の頃から描いていたミュージカル女優の夢をかなえた秘訣を明かした。

【写真】「映画かいけつゾロリ―」完成披露舞台あいさつに登壇したかいけつゾロリ、原ゆたか氏、生田絵梨花、山寺宏一、霜降り明星

1987年に誕生し、2022年で35周年を迎える人気児童書「かいけつゾロリ」シリーズ。その劇場版アニメ最新作に、生田はヒロイン・ヒポポ役の声優として出演しており、原氏および制作サイドからのラブコールによって実現したという。

■原ゆたか氏、オファーの理由は「生田さんしか思いつかなかった」

原氏は、原作の「かいけつゾロリ スターたんじょう」に登場するヒポポの歌について「本っていい加減で、『すてきな歌』とか『うまい歌手』とかって書けば、みんなの心の中で勝手に想像してもらえる」とした上で、「だけど、具体的に映画にすると『うまい歌手』とか『良い曲』を誰かが書かなければいけない」と映像化の難しさを明かす。

その後、楽曲製作を経て「本当に素晴らしい曲ができた」としつつ、「けど、それを誰が歌うかという時に、生田さんしか思いつかなかった」と、生田へオファーした理由を説明した。

スターを目指すが自信のないヒロイン・ヒポポの成長を歌声で表現した生田は、工夫した点を聞かれると「最初はか細めから作っていって、だんだんヒポポの成長と共に、貫禄だったりスター感が出るように声の幅を広げてみたりとか、そういう工夫はなんとなく意識していました」と告白。

山寺は生田の演技について「せりふも歌も本当に素晴らしくて。そこにヒポポちゃんがいるというふうに感じました」と絶賛した。

生田絵梨花の子どもの頃の夢

また、キャスト陣の子どもの頃の夢という話題では、生田が「小学生の頃からミュージカル女優になりたいと言っていました。今、ミュージカルに出させてもらっているので、かなっているんだなと思います」とうれしそうに語った。

夢はどうやってかなえたのかと聞かれると「ずっと思い続けていたことですかね。うまくいかないこともたくさんありましたけど、好きだし、やりたいし」と回答。

「さらなる夢は」という質問には、「ミュージカル要素のある声優をやりたいと思っていたので、ここで(ヒポポ役で)一つ夢がかないました」と笑顔を見せていた。

◆取材・文=山田健史

生田絵梨花が「映画かいけつゾロリ ラララ♪スターたんじょう」完成披露舞台あいさつに登壇/撮影:山田健史