今月3日、フランスの鯉釣り場として知られる湖にて30キロ越えの巨大な鯉が釣り上げられて話題を呼んでいる。これだけ大きな鯉を捕獲したことにも驚きだが、真っ赤で丸々としたその姿は巨大な金魚を想起させる。巨大鯉が生息していた釣り場の管理者によると、約20年前に釣りをする人々に楽しんでもらおうとこの鮮やかな色の鯉を放ったそうだが、「こんなに大きくなるとは思わなかった」と管理者自身も驚いているという。『LADbible』などが伝えている。

巨大な鯉を釣り上げたのはイギリス出身のアンディ・ハケットさん(Andy Hackett、42)で、フランスシャンパーニュ地方で魚の養殖を行っている「ブルーウォーターレイクス(Bluewater Lakes)」を訪れていた。ブルーウォーターレイクスはフランス国内でも有名な鯉の釣り場として知られており、かなり前から予約しておかなければならないほど人気があるそうだ。この場所でアンディさんは釣りを楽しんでいた際に大きな当たりを引いた。

アンディさんが25分もかけて釣り上げたのは重さ67.4ポンド(約30.6キロ)の巨大な鯉で、大きさだけではなく鮮やかその色も注目を集めた。この鯉は革鯉(leather carp)と錦鯉(koi carp)の2つの品種を掛け合わせて誕生したハイブリッドで、どちらの品種もオレンジ色をしているためこのように鮮やかな色合いになっているという。お腹が突出しており全体的に丸みを帯びたオレンジ色のその姿は金魚のようにも見え、一部メディアでは金魚を意味する“Goldfish”と呼んでいる。

同釣り場でマネージャーを務めるジェイソン・カウラーさん(Jason Cowler)は、この鯉はそのキレイなオレンジ色から“キャロットにんじん)”と呼ばれていると明かした。ジェイソンさんは「釣りに来るお客さんに楽しんでもらおうと、20年ほど前にキャロットを釣り場に追加したんです。これほど大きくなるとは思いもしませんでしたね」と驚いていた。

キャロットは釣り場に放たれて以来どんどんと成長したが、ほとんど姿を見せることはなかったという。それでも何度か釣り上げられており、ジェイソンさんによると昨シーズンは9回ほど捕まったという。今年2月22日に釣り上げられた時には重さ61.5ポンド(約27.9キロ)を記録しており、9か月ほどで約3キロも成長したことになる。

大物を釣り上げたアンディさんは「キャロットがこの釣り場のどこかにいることは知っていましたが、まさか自分が釣り上げるとは思ってもいませんでしたよ。釣れたのは本当に嬉しいですが、運が良かっただけだと思います」と謙虚なコメントを残した。

アンディさんは釣り上げたキャロットをリリースする前に周囲の人に写真を撮ってもらい、そっと水の中キャロットを放した。その後アンディさんはイギリス人らしく、紅茶を飲んで友人たちと大物を釣ったお祝いをしたそうだ。

なおこの釣り場には50ポンド(約22.7キロ)超えの鯉が何匹もいるそうだが、キャロットの大きさにはジェイソンさんも驚いている。信じ難いほど大きなキャロットだがこの釣り場にはこれ以上に大きな鯉が生息しており、色は通常の鯉のようなグレーだが重さ92ポンド(約41.7キロ)の鯉が釣り上げられたという記録も残っている。

ちなみに2020年にはアメリカの漁師が64キロの巨大深海魚を釣り上げ、人生で一度きりの遭遇に大興奮したというニュースが話題を呼んでいた。

画像は『LADbible 2022年11月21日付「British angler catches one of the world’s biggest goldfish」(Credit: Jason Crowler/BNPS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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