アメリカの空港で今月16日、スタッフがX線検査装置を使って預け荷物を確認していたところ、不審な影が写った。明らかに動物の形をしており、スタッフが恐る恐るスーツケースを開けてみると中から生きた猫が出てきたのだ。この猫はスーツケースの持ち主のルームメイトが飼っており、スーツケースの中にこっそりと忍び込んでしまったという。その場で保護された猫は、無事に飼い主のもとに帰されたそうだ。『New York Post』などが伝えている。

奇妙な発見は今月16日、米ニューヨークにあるジョン・F・ケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)で発生した。当時、ニューヨーク州からフロリダ州へ向かうデルタ航空機に載せる荷物の検査を行っており、いつも通りX線検査装置を用いて担当のスタッフが順番に流れてくる荷物の中に持ち込み禁止物が無いかどうかを確認していた。

この検査装置は不審物を発見するとアラームが作動する仕組みで、1つのスーツケースが流れてきた時にアラームが鳴った。画面には4本脚を持った紛れもない動物のシルエットが写っており、確認したスタッフは思わず目を疑ったという。

当時のスーツケースを撮影した写真には、わずかに開いたファスナーの隙間からフサフサとした毛が覗いているのが確認できる。X線検査装置に写ったシルエットだけでは動物の正体が確認できず、スタッフが恐る恐るスーツケースを開ける姿を監視カメラが捉えていた。

そしてスタッフがスーツケースを開けてみると、そこには茶トラの猫が居座っていた。猫が入っていたスーツケースの持ち主に確認すると、この猫はルームメイトが飼っている猫でいつの間にかスーツケースに入り込み、そのまま閉じ込められて空港までやってきてしまったことが判明した。最終的にスーツケースの持ち主はこの飛行機には乗らず、猫を帰すために一度帰宅し、翌日の便で目的地のフロリダ州に向かったと報道されている。

アメリカ合衆国運輸保安庁(Transportation Security Administration)が今回の件をTwitterに投稿すると、奇妙な発見が話題を呼んだ。このニュースを見た人々からは「うちの猫もよくスーツケースに入るけど、空港まで連れてきちゃったことはないな」「本当にこんなことが起きるの!?」「この猫も一緒に出掛けたかったのかも」などといった驚きの声があがっている。一方で「猫に気がつかずにスーツケースを閉めることなんてある?」「これはわざとなんじゃない?」「猫の重さで気付かないはずがないよ」など懐疑的な意見も届いていた。

ちなみに昨年9月には、空港でスーツケースの重量超過を指摘された夫婦が疑問に思いながら確認すると、中から隠れていた愛犬のチワワが見つかり愕然としたというケースが話題を呼んでいた

画像は『New York Post 2022年11月22日付「TSA finds cat in checked baggage ― you won’t believe what its owner said」(TSA)(Submitted photo)』『TSA 2022年11月23日付Twitter「We’re letting the cat out of the bag on a hiss-toric find.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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