履歴書

どうしても欲しい物があるけれど、手に入れるためにはお金が必要だ。そう考えた小学3年生の男の子が「働きたい」と考えたこと、またそれを知ったある店が素敵なアイデアで男の子を喜ばせていたことを、『ABC News』など海外メディアが伝えている。


■働きたいと考えた小学生

アメリカ・ケンタッキー州の小学校に通うナッシュくん(8)には、どうしても手に入れたいものがあった。それは、大人にも子供にも大人気の家庭用ゲーム機だ。

そこで親には「クリスマスに買って」とお願いしてあったが、あるレストランの外に貼られていた「スタッフ募集」のチラシを見て、「働けば自分で買うことができる」と思いついた。


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■8歳でアルバイトに応募

たまたま学校も休みが多い時期だったため、ナッシュくんはアルバイトをしてみようと決心。インターネットで応募を済ませ家族にも伝えたが、ナッシュくんの突飛な行動に慣れっこの母親は特に気にはしていなかった。

そんなある日、ナッシュくんからの応募に気づいたレストランのスタッフは、応募欄の一番下に記入されていた「8歳」という年齢に戸惑った。「きっと18歳の間違いだろう」と考えてナッシュくんに電話をかけて確認したところ、「僕は8歳です」と言われてとても驚いたそうだ。


■レストラン側の善意

小学生による応募があったこと、また応募の動機を知ったレストランの最高執行責任者であるマークさんは、「この子のために何かしてあげよう」とスタッフたちに提案した。

そこで再びナッシュくんと家族に連絡し、「オリエンテーションに参加しませんか」と招待。喜んで受け入れやってきたナッシュくんに、レストランの制服と新品のゲーム機を贈呈し驚かせた。


■「ショックだけど超うれしい」

思いもよらない展開に驚き、「すごいショックだけど、超うれしいよ」「だけど、なぜ泣きたい気分なんだろう」と語るのが精一杯だったナッシュくん。一緒にいた母親は、「それが普通の反応よ」「今年はクリスマスがちょっと早く来たようね」とささやいた。

ナッシュくんはバイトに応募可能な年齢に達していないため、仕事をもらうことはできなかった。だがこの経験に感動し、今は「いつかはあのレストランで働きたい」と家族に話しているそうだ。

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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原

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