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11月に入り、外資やメガベンチャー、ベンチャーでは本選考もスタートし、いよいよ24卒就活も本番という時期になってきました。早い学生はすでに内々定を貰う学生も出始めてきました。

それに伴い、就活相談も本格化してきています。志望企業をどうやって絞り込むか、といった相談も増えてきました。その中で、ほぼ間違いなく話題にあがるのが収入の話です。

初任給でいくらぐらい欲しい、という話から、30代ではいくら稼ぎたい、という話まで、特に男子学生は気にするようです。

そこで良く耳にするのが、「30代で年収1000万以上稼ぎたい」という意見です。弊社に相談する学生は高学歴の人が比較的多く、親御さんも高収入であることも珍しくありません。それが背景にあるとは思うのですが、最近は特にこの「年収1000万以上」というのを気にする学生が増えています。一体なぜでしょうか。(文:キャリアアドバイザー 坂元 俊介)

学生の前で自分の年収を盛る社会人がいる!

・キャリアの指標として「年収」が重要になってきている

会社に就職して出世して定年まで働くのが当たり前だった時代とは違い、最近は、個人として市場価値を高めながらどうキャリアを築いていくか、という考え方が主流になりつつあります。そのため、社内での役職以上に、「収入額」が将来のキャリアを考える上で分かりやすい指標になっていると感じています。

・身の回りで“1000万以上稼いでいる風”の人がいる

YouTubeTikTokインスタなどには「学生でもビジネスで〇〇万円稼いだ」と豪語するインフルエンサーがいます。実際に数百万や、1000万円稼いでいるかどうかは別として、そうしたインフルエンサーの様子を見て自分も稼げると思っている学生も多数いました。

・OBOG訪問時に社員が自分の年収や自社の年収を盛っている

最近はアプリが登場したことで簡単にOBOG訪問できるようになりました。学生が会社を通さないで社会人と会うわけですが、そこで“年収額を盛っている”社会人が結構いるなと感じています。

私は転職エージェントとして色んな企業の年収事情を把握しています。ですが、絶対に20代・30代では年収1000万を超えない会社であるにも関わらず、学生に志望理由を聞くと「20代後半で1000万以上稼げるからです!」という回答が返ってくることがあります。どこでその情報を得たのか聞くと、働いている社員さんにOB訪問で聞いた、というのです。

学生にカッコよく見られたいのか、それともエントリー数の目標があるのかわからないですが、社員が年収を盛っていると思われるケースが実際に何件も起こっています。

それでも1000万円稼ぎたいという人は……

また、「30代で年収1000万以上稼ぎたい」と希望を語る一方で、「ワークライフバランスを重視したい」「勤務地は○○以外嫌です」「土日出社や残業はしたくありません」といった働き方に関する条件を挙げる学生がいます。そんな学生に必ずお伝えしていることがあります。

・そもそも30代で年収1000万円は簡単な目標ではない

DODAの「平均年収ランキング」(2021)によると、30代で年収1000万円以上の人は0.9%しかいません。ちなみに平均年収は男性474万円、女性378万円です。30代で年収1000万円に到達するのは本当にごく一部なのです。学生には必ず数字で説明して、決して、何となく仕事をしていて到達できる目標ではないことを伝えています。

・年収が高い会社に入ったからといって稼げる金額ではない

外資系企業や、大手商社などでは確かに30代で多くの人が年収1000万を超える会社も存在しています。しかし、そういった企業では競争も苛烈ですし、成果を出すために長時間労働が当たり前になっていることが多いです。企業によっては転勤だってあります。

会社に在籍していて30代になるだけで年収1000万に到達するわけではありません。初任給からほとんど昇給しない人も実際いるのです。

社会人になってからも全力で努力が必要

30代で年収1000万を超えている人たちは、20代のときに、それこそ倒れるほどの努力や修羅場をくぐってきた人たちがほとんどです。そうした経験の先に、たった数%しか到達しない「年収1000万」という壁を越えることが出来ています。

もし、「30代で年収1000万以上稼ぎたい!」と考えている学生の方がいれば、是非この記事を参考にして頂き、20代を全力で仕事をし、キャリアを築いていって欲しいと思っています。

「30代で年収1000万以上稼ぎたい!」という学生に知っておいてほしいこと