早期退職やリストラに倒産……40代50代で失業してしまったら大変なことに。そこで日刊SPA!は、反響の大きかった失業にまつわる仕事関係の記事ベスト10を発表。人生一寸先は闇の第1位は、こちら!(集計期間は2021年1月~2022年1月まで。初公開日2021年10月28日 記事は公開時の状況です)
 *  *  *

「人生100年、定年70歳!」などといわれているが、70歳まで今の会社に居続けるのも簡単なことではない。企業は早期退職で中高年社員を追い出しにかかり、残っても役職定年や大幅な賃金カットなど厳しい現実が突きつけられる。過酷な職場で行く抜く術とは?

◆退職金4000万円上乗せに背中を押され早期退職

 大企業を中心に早期退職者募集が急増している。元大手メーカーの営業部長、宮脇信夫さん(仮名・59歳)も55歳のとき早期退職に手を挙げた。

「会社は表向き否定していますが、どう見てもバブル入社組を標的にしたリストラです。僕の場合、退職金は4000万円を上乗せされました。早期退職後は、会社が連携する人材サービス企業による再就職支援で中小商社に部長として再雇用されたのですが、正直自分の選択を後悔しています」

◆辞めてわかった大企業の恩恵

 宮脇さんに何があったのか。

1300万円あった年収は700万円に減りましたが、何より堪えるのが、再雇用先での商習慣の違いや環境の変化です。あまり大きな声で言えませんが、社内の機密情報がすぐ流出したり、業務上の金銭トラブルに巻き込まれるなど、職場が殺伐としていて、これまでの『良識』がまったく通用しないんです。外に出てはじめて、自分がいかに大企業という囲いに守られていたかを痛感しました」

◆長いものに巻かれるのがサラリーマンの正義

 現在は外部コンサルとして副業をしながら、独立も視野に入れていると宮脇さんは語る。

「現役時代は仕事ができない上司をバカにしていましたが、『あのまま上に迎合しておけば、そのまま昇進したのに』と退職後、他の部署の上役から言われました。不条理ですが、長いものに巻かれるのもサラリーマンの正義です。特に大企業に勤めている人は、たとえ給与が大幅に下がっても居座ることも立派な選択肢のひとつ。安易に早期退職するな、と言いたいですね」

 出るも地獄、残るも地獄。コロナ禍リストラの嵐、どちらの地獄を生きる

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[失業の恐怖トップ10]―


再雇用先の「民度の低さ」に疲弊した宮脇さん。「早期退職組のオンライン飲みでは、古巣の素晴らしさを語り合っています」