海岸には、なにかといろいろ奇妙なものが打ち上げられる。ブラジルのビーチで、5本の指があるものの、指の長さや甲の部分が人間のそれとは異なっているように見える骨片が発見された。
発見したカップルは動画を撮影し、専門家に相談したところ、やはりそれは人間のものではないという。ではいったい何の骨なのだろうか?エイリアンの手、とでもいうのだろうか?
11月20日、ブラジル・サンパウロ州にあるコンプリダ島で、ビーチを散歩中のカップルが、不気味な手の骨片を発見した。
レティシア・ゴメス・サンティアゴさんは、ボーイフレンドのデバニールさんがビーチサンダルをあててサイズを比較している様子を撮影し、SNSに投稿した。
5本指があるものの、指はかなり長く手の甲の部分は小さい。レティシアさんは「このサイズからして、人間のものではないと思う」と推測したようだ。
動画を見たユーザーからは「漂流エイリアン?」「まるでE.T.の手のよう」「人魚の手だ!」「恐竜の骨だったらいいな」などといった様々な憶測の声が寄せられた。
イルカなどの海洋哺乳類の可能性が高いと専門家
レティシアさんは、「生物学者に聞いてみれば?」というユーザーのアドバイス通り、SNSで専門家の意見を募ることにした。
すると、ある種の水生哺乳類のひれである可能性が高いという回答が返ってきた。
海洋生物学者のエリック・コミン氏は、画像のみでの判別は難しく、このひれの持ち主がどの生物なのかを正確に判断するには、詳しいの調査が必要であると前置きしたうえで推論を述べた。
これは、おそらく近辺の海域に生息しているイルカ、ネズミイルカ、クジラを含む海洋哺乳類のグループであるクジラ目のものでしょう。
また、画像から判断すると、この生物は18か月ほど前に水中で死んでいた可能性がかなり高いと思われます。
陸を起源に持つ鯨類(クジラ目)のヒレには、ちゃんと指の骨がついているのだ。
この1件について報告を受けたカナニア研究所(IPEC)のスポークスパーソンは、「この骨格はおそらくクジラ目のもの」として、次のように述べている。
[もっと知りたい!→]エイリアン!?地元民困惑。羽から角を生やした謎生物が海岸に打ち上げられる(ニュージーランド)
生態系内の栄養素の循環を妨げないように、骨はそのまま浜辺に残すことを常に推奨しています。
科学的に調べる必要のあるものは、収集して研究します。特に最近死亡した動物の場合は、剖検を行い、死因を特定するために収集します。
ちなみに、9月にはイギリスでドラゴンの頭蓋骨のような骨片がビーチに打ち上げられ、SNSで注目された。
References:Terrified couple find skeletal 'alien' hand on beach - and scientist says it's not human/ written by Scarlet / edited by / parumo
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