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「勤続20年、昇給は微々たるもので、忙しければ残業もあり」

「1人親として頑張ってはいますが、子どもを育てるのに精一杯で、大学進学資金を考えると住宅の購入もできず、将来が不安で眠れない日々が続いています」

こう語るのは、メーカー系の会社で働く30代後半男性(岩手県正社員)だ。男性は年収300万円、手取りにして月20万円で子どもを1人育てている。そのため、日頃から親としての責任とプレッシャーを感じているようだ。(文:福岡ちはや)

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「最近、能力を評価しようという流れにはなってきたが、会社がどこまで本気かわからない」

子どもを育てるにはお金がかかる。幸いなことに男性の勤務先は、もともと給与の良い会社だった。ところが、男性が入社してからは事情が変わってしまったという。

「入社してから不景気が続き、だんだん忙しくなってきて『稼げるぞ』と思ったときには、『働き方改革だ』と残業に制限をかけられる始末。儲かっていれば賞与は年4か月分、プラス決算賞与も出る会社ではあるが、経験してきたのは年配者のみで、今の社長になってからは年2か月分がMAXの状態」

またそれだけでなく、「身についた技術も特殊な技術で、ほかの企業では役に立たない」というから、転職しようにも躊躇する状況だ。男性は、

「最近、能力を評価しようという流れにはなってきたが、会社がどこまで本気かわからない状態」

と会社への不信感を募らせていた。もし昇給を期待できるようになれば、男性も将来に悲観しすぎることなくぐっすり眠れるようになるのだが、果たしてどうなるだろうか。

シングルファザーの憂鬱「子どもの大学進学資金を考えると住宅購入もできない。将来が不安で眠れない」