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 寒い地域では屋根に積もった雪の一部が解けて軒先に流れ出し、それがふたたび凍って氷柱が何本もぶら下がっていく。

 これを「つらら」と呼ぶんだけど、放っておくと、どんどん成長していき危険きわまりないので除去しなければならない。

 だが、どこにどのくらい力をかけるかを緻密に計算しなければならず、少しでも位置や力加減を間違うと、思わぬ悲劇を引き落とすこととなる。

 この映像はプロの作業者がつららを長い棒で落とすお仕事動画なのだが、プロですら誤ることもある、つらら落としの失敗例を見ていこう。

【画像】 プロでも起こりうる、つらら落としの失敗

Massive Icicle Removal Gone Wrong

 まずはつららを落とす場合、どのつららが落ちやすいか?どこに力をくわえれば正解なのかを計算しなければならないそうだ。

 そうしないと根元から崩れてきてしまい、大量のつららが一気に降り注ぐ結果を招いてしまう。と伏線をはったところで、ロシアのサラトフで行われたつららの除去作業を見ていこう。

 寒冷地帯なのでつららの除去作業は慣れているはずだ。高所なのでハシゴのついた作業台に登り、長い棒を持った作業者が手前にあるつららを突いた。

[もっと知りたい!→]雪解けの時期、鉄塔は要注意。つららや氷が解けて嵐のように降ってくる

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 つららを落とす場合、一気に全体を落とそうとして付け根の部分を叩いてはいけない。先端部分にすこしだけ力をかけていくのが正解だ。

 この作業者も手順的には正しいのだが、つららは思ったような落ち方をしてくれなかったようだ。

 手前にあったつららグループが一気に落下し、2階部分の屋根を破壊。その屋根が1階玄関の屋根を直撃し、大災難となってしまった。

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 つららはそのままにしておくと、突然落下して建物を破損したり、通行人などに被害が及ぶ場合もあるため、早めの対策が必要だ。

 今年は例年より寒く、北陸地方は雪が多いとの予報がでている。てことはつららや雪庇(せっぴ)が例年よりも多い可能性がある。

 寒い地域にお住まいの皆様の場合には、つららや雪庇との戦いを余儀なくされることでしょうが、怪我のないことを祈っております!

 とは言え相手は自然のものだから、予想外のことも起こりうるわけで、安全対策を万全にがんばってくださいなのです。

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written by parumo

 
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嫌な予感は的中する。プロでも失敗することもある「つらら落とし」