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(写真:アフロ

新型コロナによる行動制限も緩和され、年末にかけて外出の機会も増えつつある昨今。そんななかTwitter上で、マスクの着用をめぐった“あるクレーム”が炎上している。

百貨店の銀座三越に訪れたと思しき女性が、11月27日にTwitter上で“マスク着用を強要された”と訴えたのだ。

女性は、《銀座三越ですエスカレーター乗り継ぎ私を3階まで追いかけてきて、マスクのお願いと言いながら強要をしてきた○○(編集部注:従業員の名前)という男性。マスクをしないと商品を買わせない。とまで言い切った人》とツイートし、男性従業員とのやりとりを撮影した動画をアップ。

動画では、「それは強要ですか?」と聞く女性に対して、男性従業員が「いえいえいえ、お願いでございます」などと会話をする様子が映されていた。

この女性は、別のユーザーから動画の投稿を注意されると、《追いかけるのをやめてくれないなら、この場で動画をアップして訴えますと言いましたが、どうぞご自由に、お願いを止めることはしませんと言われたのでその通りにしました》と説明していた。

現在、女性のアカウントは非公開になっているものの、ネット上ではツイート画像が拡散され様々な意見が相次いでいる。

《三越は従業員を守ってあげてほしい》
《店のルールに従わなければ拒否されて当たり前》
《追いかけ回されるほど断固マスクするのが嫌なら、ネット通販で買えば良いだけの話では?》

なおマスクの着用に関して、銀座三越の公式サイトでは感染防止対策の一つとして、《店内では常にマスクの着用をお願いいたします》《マスクを着用されていない方の入店はお控えいただきます》と明記している。

■広報担当者は「当社の対応としては適切だったと考えております」と回答

女性との間で起こったトラブルは、一体どのようなものだったのだろうか? 本誌が銀座三越に取材を申し込むと、29日に三越伊勢丹ホールディングス広報の担当者より電話にて回答があった(以下、カッコ内は担当者)。

担当者によると、トラブルが発生したのは11月27日の午後2時半ごろ。女性がツイートした内容は事実だといい、ネット上で騒動が拡散されていることも把握しているという。

「三越伊勢丹の方向として、入店されるお客様に対しまして、銀座店以外にも全店でマスクを着用していただくということをお願いしております。マスクを着用していないお客様に関しては、係の者からお声かけして『マスクを着用してください』とお願いをしたり、マスクをお渡しするなどの対応をしております。今回の件はその一環として、お客様にお声かけさせていただいたということでございます」

当時の状況については、女性がマスクを着用していなかったことから、男性従業員が「マスクを着用していただけませんか」とお願いしたという。だが、それ以上の詳しいやり取りについては、「お客様もいらっしゃることですので差し控えさせていただきます」とのことだった。

いっぽう、男性従業員の対応に関しては「会社としてお客様に対してお願いをしていることの一環」だといい、男性従業員が処分されることはないとのこと。その上で、「お客様にお声かけをしてご理解いただく、マスクの着用をおすすめするということは、当社の対応としては適切だったと考えております」との見解を示した。

最後に「今後もマスク着用を拒否するお客様に対して、どのように対応するか?」と質問すると、次のような回答があった。

「あくまでもこちらはお願いをするということでございますので、やはりお客さまの安心安全を考えますと、感染者数も増えている状況ですので、お願いするというスタンスは変わりません。マスクを着用できないご事情がある場合は、勘案してマスクを外していただくということもしております。ですので、その都度、お客様に対応して判断するということになると思います。やはりお客様にご理解いただくということを続けていくことが大切かと思います」