株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』(https://tenshoku.mynavi.jp/)と、Z世代(※)を対象としたシンクタンク組織『Z総研』の共同プロジェクト『はたらきかたラボ』では、Z世代の「コミュニケーション×働き方」について、調査を行いました。
※ジェネレーションZ世代1995年以降生まれの若年層)
■『はたらきかたラボ』とは
マイナビ転職』を運営するマイナビZ世代社員と、Z総研に所属するリアルZ世代メンバーたちが主体となり、Z世代の働き方や生き方を調査データから導き出すプロジェクトです。毎月テーマを決めてアンケートを実施し定量的な調査をするとともに、座談会Z世代の生の声を聞くことで、Z世代を取り巻く状況、理想の働き方や生き方を紐解いていきます。

■第9回調査「コミュニケーションについて」
第9回目の調査は、Z世代の「コミュニケーションに対する意識」を深堀りするため、Z総研が運営するリアルZ世代コミュニティ所属のメンバーへのアンケートを実施。その結果をもとに『マイナビ転職』の若手社員とZ総研メンバーが座談会を行いました。

<調査概要>
調査時期:2022年10月14日10月19日
調査機関:Z総研
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国男女18~25歳 175

<『はたらきかたラボ』オンライン座談会
実施:2022年11月8日
参加者:マイナビ転職メンバー3名、Z総研コミュニティ所属メンバー3名、はたらきかたラボ所長 道満綾香(Z総研) 計7名
~ Z世代の「コミュニケーション×働き方」調査結果 ~

TOPICS1.:対面・非対面に関わらず自分なりに気遣いや工夫をしている
アンケートで「職場またはアルバイト先の人とのコミュニケーションを円滑にするために、工夫していることはありますか?」と自由回答で聞いてみたところ、「挨拶を自分から行うようにしている」や「休憩中や時間のある時に話しかけて相手のことを理解する」など自ら積極的に話しかけることを意識しているという意見が最も多く、その他には「常に笑顔で接する」や「好きなことを共有する」「LINEで連絡する時には絵文字をつける」「Instagramの投稿やストーリーに反応する」などZ世代が職場やアルバイト先の人とのコミュニケーションを円滑にするためにさまざまなことを意識していることがわかりました。

はたらきかたラボメンバーにも同じ質問をしてみたところ、「業務中は仕事の話が中心になってしまうので、定時後の飲み会など職場以外の交流も仕事を円滑にするために必要だと思って積極的に参加するように心掛けている」(25歳・社会人3年目・男性)といった業務時間外もコミュニケーションを取るようにしている人もいれば、「リモート勤務で対面説明できない時は、テキストではあえて簡潔に伝えておいてその後電話で補足するようにしている」(26歳・社会人5年目・女性)や、「チャットの際はニュアンスが伝わるように丁寧に文面を作成する。事実をただテキストにするだけだとキツく見えてしまうので、“申し訳ないのですが”のような言葉をワンクッション挟むようにしている」(25歳・社会人3年目・男性)といったテキストコミュニケーションでも相手に誤解や不快な気持ちを与えないように配慮しているという意見もあり、対面・非対面どちらであっても職場の人とコミュニケーションを取る際には工夫をしている人が多いようでした。

TOPICS2.:8割以上が職場以外の場所でのコミュニケーションは「必要だと思う」

また、「仕事をする上で、職場またはアルバイト先の人たちと職場以外の場所(飲み会や喫煙所等)でのコミュニケーションは必要だと思いますか?また、自分も参加したいですか?」という質問では「必要だと思うし、参加したい」が58.3%で1位、次いで「必要だと思うが、参加したくない」が22.3%と、「必要だと思う」と答えた人が80.6%を占める結果となりました。一方で「必要ないと思うが、参加したい」は5.7%、「必要ないと思うし、参加したくない」は10.3%、「分からない」は3.4%という結果となりました。

はたらきかたラボのメンバーにも同様の質問をしてみたところ、アンケート結果と同じく「必要だと思うし、参加したい」が4名で最も多く、それ以外は「必要ないと思うが、参加したい」と「必要だと思うが、参加したくない」が1人ずつという結果になりました。それぞれ理由についても尋ねてみると、まず「必要だと思うし、参加したい」を選んだ人については、「フルリモートでのインターンをしていた時、最初は必要以上に職場の人と関わらなくても仕事はできると思っていた。けれども社員さんと雑談をすることで、仲が良くなって話しやすくなり、それによって業務が円滑に進み、働くモチベーションも上がることを実感した」(23歳・大学4年生・女性)といった業務以外のコミュニケーションが仕事の円滑さに繋がることを身を持って体験したことがあるとのことでした。次に、「必要ないと思うが、参加したい」を選んだ人の理由については、「個人的には飲みの場でいろいろな人と話すのは好きなので参加したいと思う一方で、職場でのコミュニケーションや信頼関係の構築は定時内にするのが理想」(25歳・社会人3年目・男性)といった、あくまで業務時間内でコミュニケーションを構築するのがベストという考え方でした。最後に、「必要だと思うが、参加したくない」を選んだ人からは、「サクっとご飯に行くなら参加したいが、飲み会のような長くなる会には参加したくない。友人のような感覚で職場の人とくだらない話をする必要はあまりないと思っている」(26歳・社会人5年目・女性)といった全く参加したくないという理由ではないものの、職場の人とはあくまでも仕事をする関係としてプライベートとは線引きをしたいという意見もありました。

これらの話を踏まえて、はたらきかたラボのメンバーに対して「仕事をする上で、職場またはアルバイト先の人たちと職場以外の場所でのコミュニケーションとして実践していることはありますか?」と尋ねてみると、「喫煙者なので喫煙所で同僚と会うと普段オフィスではあまり言えないような相談や飲み会の約束をすることが多く、そういった場でのコミュニケーションは必要だと感じる」(25歳・社会人3年目・男性)や、「みんながいる職場で シリアスな話はしづらいので、仕事で悩みがあるときは自ら職場の人をランチに誘って話す機会を作ってもらう」(26歳・社会人5年目・女性)といった意見がありました。仕事の休憩時間などを活用し、みんながいる場所では少し話しづらい話をすることで、先輩・同僚とコミュニケーションを深めているようです。

TOPICS3.:LINEは連絡手段として当たり前に共有するSNSになりつつある?
さらに、「職場またはアルバイト先の人と繋がってもいい(フォローされてもいい)SNSを教えてください」という質問では、「LINE」が79.4%で最も多く、次に「Instagram」が62.9%、「Twitter」が10.9%、「Facebook」が4.6%、「TikTok」が2.3%、「SNS上で職場の人と繋がりたくない」が8.0%という結果となりました。

はたらきかたラボメンバー6名の回答については、「LINE」のみ6名全員が繋がってもいいという回答で意見が一致。その他については、「Instagram」が4名、「Facebook」が3名、「Twitter」が2名、「TikTok」が1名とのことでした。LINEについては「LINEは当たり前に共有するSNSという位置付けになっている」(24歳・社会人3年目・男性)といったような連絡手段として認識している人が多く、職場の人と繋がることに特に抵抗がないようでした。2番目に多かった「Instagram」については「見られてまずいことは書いていないのでどのSNSで繋がっても大丈夫」(23歳・社会人2年目・女性)という人もいれば、「上司にフォローされたら休日も見られている感じがする。一番フォローされたくないSNSは圧倒的にInstagram」(25歳・社会人3年目・男性)など同世代のはたらきかたラボメンバーの中でも意見が分かれる場面も。また、「Instagramは上司にフォローされたらフォローは返すが、ストーリーズは非表示にするかもしれない」(24歳・社会人3年目・男性)といった繋がることはいいけれど、全ての投稿を見られるのは抵抗があるので非表示機能を使いたいという意見が出た際には、他のはたらきかたラボメンバーたちも頷いていました。その他の意見については、「Twitterは趣味垢しかないので繋がっても上司にとって意味のある情報を発信していないと思い選ばなかった。必要であれば仕事用のアカウントを作った方がいいのかなと思う」(23歳・大学4年生・女性)や、「Facebookは皆あまりやっていないと思って選ばなかった」(25歳・社会人3年目・男性)など職場の人と繋がりたくないという意見以外の理由から選択していない人もいました。

TOPICS4.:必要に応じてコミュニケーション方法を使い分けているZ世代
最後に、「職場やアルバイト先の上司(先輩)に報告・連絡・相談をするのに、抵抗感なく利用できるのは「テキストコミュニケーション」と「対面(電話も含む)コミュニケーション」どちらですか?」という質問では、41.7%が「テキストコミュニケーション」で最も多く、25.1%が「対面コミュニケーション」、10.9%が「どちらも抵抗がある」、22.3%が「どちらも抵抗がない」という結果となり、テキストコミュニケーションの方が抵抗感なく利用できると答えたZ世代が4割以上いることがわかりました。

はたらきかたラボメンバーについても同じ質問をしてみたところ、「どちらも抵抗がない」が5名、「テキストコミュニケーション」が1名と、アンケートとは少し異なる結果となりました。まず「テキストコミュニケーション」を選んだ人に理由を聞いてみると、「普段の軽い連絡は対面だと今話しかけていいのかな?と気を遣うので連絡や報告はテキストコミュニケーションの方が気楽。ただ、複雑な連絡やニュアンスが大事な内容など、文章を組み立てるのが大変なものであれば対面コミュニケーションの方が良い」(23歳・大学4年生・女性)といった意見で、対面コミュニケーションに強い抵抗があるわけではないとのことでした。また「どちらも抵抗がない」を選んだ人は「ミスコミュニケーションが起きやすいかどうかで使い分けている。どちらに対しても抵抗はない」(24歳・社会人3年目・男性)と、必要に応じて適切なコミュニケーション方法を選択しているようでした。他にも「電話は社会人になってから抵抗がなくなった。対面の場合も“今お時間ありますか?”と先にテキストでアポを取ってから電話をかけたり、話しかけたりするようにしている」(23歳・社会人2年目・女性)といった意見もあり、仕事で電話を使うようになったことで対面コミュニケーションへの抵抗感が薄まり、「どちらもが抵抗ない」という回答に繋がっている様子も見られました。さらに、リモートワークやオンライン会議が増えて話しかけていい状況かの判断が難しくなったことで、先にチャットで今手が空いているか確認を取ってから話しかけるようにしているという意見には、はたらきかたラボメンバー6名全員も同意すると話していました。

総括:Z世代の「コミュニケーション×働き方」とは
今回の調査から、「電話する前にチャットで事前に確認を取る」や「メールでは簡潔に概要を送って詳細は電話で説明する」など、円滑にコミュニケーションをとるために、相手の状況を気にかけて、細かい気遣いや配慮をしているZ世代が多くいることがわかりました。

また、Z世代は仕事とプライベート分けたいと考えていて、業務以外の交流を避けがちな印象を持たれることも多くありますが、今回の調査では職場以外の場所でのコミュニケーションを「必要だと思う」と回答した人が8割以上、「参加したい」と答えた人が半数を超える結果となりました。仕事をスムーズに進めるために、職場以外の場所も大事なコミュニケーションの場と捉えて、自分なりに仕事がスムーズにできるよう心掛けていることがわかりました。

さらに、アンケートでは対面コミュニケーションよりもテキストコミュニケーションへの抵抗感が少ないと答えたZ世代が4割以上いるという結果となりました。座談会では業務上の報告・連絡などはチャットやメールで簡潔に、相談事や緊急の場合は電話をするといった意見もみられ、よりスムーズで効率的なコミュニケーションのために、対面/テキストを柔軟に使い分けているようです。

今後もはたらきかたラボでは、Z世代の志向や意識を様々な角度から調査し、理想の働き方や生き方を紐解くべく、活動を続けてまいります。

■「はたらきかたラボ」メンバー

「Z総研」は、株式会社N.D.Promotion(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:金丸雄一 以下「N.D.Promotion」)、株式会社オールブルー(本社:東京都港区 代表取締役CEO:助野太祐 以下「オールブルー」)ならびに、株式会社マテリアル(本社:東京都港区 代表取締役社長:青崎 曹 以下「マテリアル」)が運営する、国内初のZ世代を対象としたシンクタンク組織です。"ジェネレーションZ"をターゲットとしたすべての企業、商品にとって最良のマーケティングパートナーとなり、ナレッジ・コンサルティングの提供をすることはもちろん、企画・コンテンツのプロデュース、クリエイティブを通じたソリューションの実施までワンストップで提供させていただきます。
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■本件に関するお問い合わせ先
はたらきかたラボ 運営事務局(Z総研内)
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 6-27-8 エムズ原宿3F(N.D.Promotion内)
MAIL:info@zet.tokyo
担当:道満

配信元企業:株式会社N.D.Promotion

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