突如現れた、新生YouTuber"ようすけ"(大水洋介)。お笑いコンビ・ラバーガールのYouTubeチャンネル「第2ラバーガールChannel【公式】」で好評の企画が、YouTubeを飛び出しWEBザテレビジョンで連載スタート! 読者からの様々なお悩みに、ようすけ独自の目線でお答えします! 今回は、「好きな芸人さんが人気になっていくことが嬉しくも悲しい」というお悩み。モヤモヤとした気持ちを、配信者ようすけさんが解消いたします!
【イメージ画像】テレビでできないネタばかりをやる芸人さん (イラスト:室木おすし)
(インタビュアー:飛永翼)
――連載3回目ということですけど、どうですか? 反響は増えました?
ないよ。
――あ、ないですか…。
うん。いやだってほら、前回2回目の時に反響はないっていう話をしたじゃない? 2回目で全然反響のなかったものが、3回目で急に反響があるって、あんまないよね。
――まあ急には難しいですよね。でも、他社媒体でも記事が取り上げられるなど広がりは見せていますので!
そうなんだ、まあ反響はないけどね。
――例えば、プライベートで相談されるようになったなーとかはないですか?
プライベートで……? ああ、そういえば、あったはあったかな。
――ありましたか!
この前、親から連絡がきて、「今度荷物送りたいんだけど、いつ送ったら都合いいかな?」って相談受けたの。
――そういう相談ですか? 恋愛とか仕事の相談ではなく…?
うん。「荷物いつ送ったらいい?」って相談を受けて、「今こういう連載をやっているから、そっちのほうに相談送ってもらっていい?」って返した。
――いや、それはすぐ返事したほうがいいんじゃないですかね。困ってると思いますので。
お母さん、「わかったー」って言ってたよ。
――そうですか。じゃあ、いずれこちらのお悩み相談のほうに…。
次回もしかしたら相談に乗るかもしれないね。それぐらいかなー、最近受けた相談は。
――そうですか。じゃあ、これからもっと増えるといいですね。
――では、さっそく今回も読者の方からお悩みがきていますので、そちらの相談に乗っていただければと思います。
■今回のお悩みについて
「好きな芸人さんが評価されて賞レースの決勝に行ったり、テレビに出て人気になっていくのが嬉しくもあり少し悲しくもあります。この気持ちはどうしたらいいですか?(20代・女性)」
――というお悩みです。いやーありますよね、こういうのね。
……全然その気持ちがわかんないな。
――あ、ようすけさん、あんまりわかんないですか? この気持ち。
えーだって、例えば僕で言ったら、芸人のたけしさんのこと、すごく好きなのね。
――たけしさん?
うん、ビートたけしさん。ビートたけしさんが好きなんだけど、例えば、たけしさんが賞レースの決勝に行って人気になっていく、ってすごく嬉しいなって気持ちしかないかな。
――もう出ないんじゃないですかね、たけしさん。
悲しいという気持ちは一切湧かないと思うんだよなー…。
――たけしさんが賞レースに出て人気…。もう人気ですけどね。人気というか。
むしろ、予選で落ちてテレビでネタを見れないというほうが悲しいかな。
――せっかく賞レースに出てくれたのに、要するに負けちゃってテレビで見れないってことですよね。それは確かに悲しいですけど、まぁ多分この方はたけしさんとかの話じゃないんじゃないですかね。
たけしさんの話じゃない?
――はい。
誰の話なんだろう。
――まあ、書いてはいないんですけど…。
さんまさんかな?
――明石家さんまさんが賞レース出て…とかでもないと思います。もうちょっと若手の方とかじゃないですかね。
若手だとなんで悲しいんだろう?
――まあなんですかね。"近くの存在だった人が遠くへ行っちゃう"みたいな感じなんじゃないかなと思います。
遠くへ行っちゃう…。海外ロケみたいな話?
――ああ、「イッテQ!」みたいに売れて、海外やロケに行っちゃうみたいな…? いや、そういう物理的な"遠く"じゃなくて、わかんないですけど、劇場とかで応援できてた人が見れなくなっちゃう悲しさだったり、「自分だけが好きな人」が「みんなの好きな人」になっちゃうみたいなことなのかなと。
あー、そういうことなんだ。なるほどねー。
――はい。
■【回答1】 同じ大会に出て、好きな芸人さんが賞レースの決勝に行くのを阻止する!
そっか、じゃあ、応援してるその若手の芸人さんが決勝に行かないようにすればいいんじゃないかな?
――決勝に行かないようにですか。例えば?
例えば、相談者が同じ大会に出て、その応援してる芸人さんよりもウケて自分が決勝に行けば、その分、芸人さんが決勝に行く確率は減るわけだから……。
――相談者が賞レースに出る?
そう、相手を蹴落として自分が決勝出て人気者になれば…
――確かに、好きな芸人さんが決勝に行けない確率っていうのは増えますよね。でも、そのために自分でネタを考えたりしないといけないということですか。
そうですね。そうしてください。
――いやでも、いきなり芸人さんになるのって大変じゃないですか。
なんで?
――この方自身がお笑いをやりたいという感じではないんじゃないですかね?
あ、そうなの?
――応援はしたいとは思うんですよ。
■【回答2】 賞レースの決勝に絶対行かなさそうな芸人さんを好きになる!
そっかそっか。じゃあ、絶対に決勝行かなそうな芸人さんを好きになればいいんじゃない? 例えば、ネタの中で差別用語ばんばん言う人とか。
――それは決勝行けないでしょうね。
テレビでできないようなネタばっかりやる人、番組のスポンサーの悪口いっぱい言う人とか。
――絶対ダメですよね。
「どこどこの会社の商品は、体に悪いものいっぱい使ってるらしいよ!」とか、そういうネタをやったりとか。
――よくないですね。
あとは漫才のネタで、「僕、今度、新しい宗教を作って教祖をやってみたいから、お前ちょっと信者やって練習相手になってくれない?」みたいな。
――テーマがセンシティブですね…。
それだと、なかなか決勝には行けないよね。
――そうですね。でも、まず、そういう人好きになりますかね?
あー、ならない?
――そういうのを好きな方もいるでしょうけど、お悩みにある「売れてほしい」っていう気持ちがちょっと抜け落ちちゃうかなと。売れてほしいけど、離れちゃうのが悲しいっていうこのモヤモヤした気持ちをどうしたらいいのか…。
■【回答3】 気持ちは溜め込まずに、ぶつける!
この気持ちをどうしたらいいか…。まぁ、やっぱり気持ちは溜め込まずにぶつけたほうがいいよね!
――ぶつける? まあ確かに。
うん。応援している芸人さんに、「私はあなたに売れてほしいという気持ちはあるけど、テレビで人気者になるのは悲しいという気持ちもあります」っていうのを正直にぶつけたほうがいいと思う!
――迷惑じゃないですかね…? きっとその芸人さんは売れたいっていう気持ちがすごくあるのに、その人に売れてほしくないという思いをぶつけるんですか?
うん。そして、それをぶつけられた芸人さんも、言われて嫌だっていう気持ちがもしあったとしたら、その嫌な気持ちを相手にちゃんとぶつけたほうがいいよね。
――? えっ、どういうことですか?
「僕は今、あなたに、『売れてほしいけど、悲しい気持ちもあります』って言われて、すごく嫌な気持ちになりました」っていうのをちゃんと相手にぶつけたほうがいいと思う。
――でもこの相談者の方は、そうは言われたくないですよね。嫌われたくないというか。
じゃあ、その気持ちもぶつけたほうがいいと思う!
――その気持ちも?
うん。売れてほしいけど、遠くに行っちゃうのは悲しいです、って気持ちをぶつけて、芸人さんから、嫌な気持ちになりました、ってぶつけられたら、「でも私はあなたには嫌われたくないんです」っていう気持ちをちゃんとぶつけたほうがいいと思う。
――そうしたら、芸人さんのほうは、「その気持ちあるんだったら、なんで売れてほしくないという気持ちをぶつけるんだ」って言ってきません?
それもちゃんとぶつけたほうがいいよね。
――それも言い返す?
お互いちゃんとぶつけあったほうがいいと思う!
――嫌な空気になりませんかね…。
うん。それはもう先に気づいたほうがぶつけたほうがいいよね。「あ、今、嫌な空気になってますね」って。
――嫌な空気…。そしたら、それは芸人さんのほうからですかね?
そうだね。芸人さんが「今、嫌な空気になってますね」って言ったら、「確かに嫌な空気になっていますね」って言って、そこで共感が生まれるんじゃないかな。
――共感が生まれても、何も解決しなそうですけど…。
それかあれかな。直接本人に気持ちをぶつけるのが難しかったら、今やっている仕事にその気持ちをぶつけたらいいよね!
――なるほど! 悲しい気持ちを自分の仕事にぶつける、というのは確かにいい方法かもしれませんね。
例えば、その人が今歌手をやっているんだとしたら、その悲しい気持ちを歌に乗せてぶつけたらいいと思うし。
――まあ、歌手をやっていたらそういうこともあるかもしれないですね。
あとは、もしその人が画家だったら、その悲しい気持ちを絵にぶつけたらいいと思うし。
――そういうアーティスト活動をしている方は、そういうことができるかもしれないですよね。
あとは、例えばその人がドッジボールの選手だとしたら……
――ドッジボールの選手?
その悲しい気持ちをボールに込めて相手にぶつけたらいいと思うし。
――確かにぶつける相手はいますよね。
あとは、その人がマリオカートの選手だったら……
――マリオカートの選手…?
その悲しい気持ちを甲羅に込めて、相手の車にぶつけたらいいと思うし。
――赤甲羅とか緑甲羅とか…。まず、そのマリオカートの選手というのはなんですかね。そういう方がいるんですか?
うん、まあ、僕は直接会ったことないけど、いるんじゃない?
――クッパとかそういうことですかね?
あ、そうそうそうそう結構いるよね。
――まあ、何人かいらっしゃいますけど。
あとはまあ、学校の先生とかだったらね。悲しい気持ちをチョークに込めて、居眠りしている生徒にぶつけたらいいよね。
――まあまあまあ…。"ぶつける"ということがメインになっちゃってますよね?
あっ! 一番いいの思いついた!
――はい。なんでしょう?
やっぱり一番いいのは、その悲しい気持ちを漫才のネタに込めて舞台にぶつけて、それで賞レースの決勝に行ったら一番いいよね! そしたら解決するよね!
――あ~。
いいネタもできるし、応援してる芸人さんよりも目立つことができるし、解決じゃないかな!
■まとめ
――ということは、まとめますと、好きな芸人さんが売れちゃう悲しさを、漫才のネタにぶつけてネタをやれば……
賞レースの決勝に上がれるから、その芸人さんはあまり目立たなくなって、で、全部その悲しい気持ちも解決できる、と。
――では、結局、この相談者の方は漫才をやらないといけないということですかね。
まず漫才を始めてください。
――わかりました。
――今日も解決ありがとうございました!
良かったね。
〈#4につづく〉
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